【詩】冬の虹に乗っていこう

冷たい空気
冷たい風
冷たい台地
冷たい水

ひえびえとした朝
じんと冷える夕方

夜闇に浮かぶ
星々に浮かぶ
三日月のような虹

ボートに乗るように
ひょいっと乗ってみよう

すきとおるような空気
ふれればこわれてしまいそうな大気

急いで急いで

君がいる場所へ
ここではない場所へ

虹に乗って向かおう

空にとける前に
太陽の光に消える前に
夜のとばりが降りる前に

虹に乗って会いに行こう