2021年上期おすすめライトノベル[第22回好きラノ]
「好きラノ」という企画があります。
ネット最大のラノベ人気投票。投票受付中!!
投票対象は2021年1月から6月に発売されたすべてのライトノベル(新文芸やライト文芸も含みます)。投票〆切は7月24日(土)を予定しています。
一人10票まで。
つまり最近6ヶ月で出版されたおすすめライトノベルを紹介していくということで、今回この記事を通して参加してみようと思います。
新規7冊、既存3冊の計10冊を選びました。おすすめです。
[新規]
■佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~
異世界モノと現代異能モノの良いとこ取りを盛り込んだ意欲作。中年サラリーマンの佐々木が生活に癒やしを求めてペットショップで文鳥ピーちゃんを飼うのですが、なんとこの文鳥、異世界の賢者だった経歴を持ちます。それから佐々木は異世界と交易で儲けたり魔法を習得して活躍したりするうちに、気がついたら現代で超能力抗争に巻き込まれて行きます。この異世界と現代の交錯を大変バランス良く描いており、読者を飽きさせません。どうしてこうも要素てんこ盛りで面白くなるのか。ヤンデレヒロイン好きにもおすすめの一冊です。
著者:ぶんころり【21上ラノベ投票/9784040659329】
■貴サークルは"救世主"に配置されました
世界を救うためにコミケで同人誌を売るという一見奇想天外な物語ですが、しっかりと肉付けされたドラマとなって読後感は最高でした。元気がもらえます。コミケや同人といったオタク文化を交えたコメディも楽しく、思わずあるあるとなってしまいます。解釈違いで世界が滅びるとはこのことです。
著者: 小田一文【21上ラノベ投票/9784815608873】
■忘れえぬ魔女の物語
SFチックな百合モノ。後半になるにつれ一気に面白く、というか目が離せなくなっていった作品です。主人公は同じ日を何度も繰り返し、勝手にそのうち一日が採用され明日を迎えるという奇怪な体質で、読めば読むほど厄介な状態だと読者は実感をするでしょう。大変だなと。そんな彼女の日常が文字通り永遠に続くかと思いきや物語は自分の想定と異なる展開に。そこからは一気に読んでしまいました。
著者: 宇佐楢春 【21上ラノベ投票/9784815607708】
■男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 1. じゃあ、30になっても独身だったらアタシにしときなよ?
お互い親友だと思っていても、ふとしたときに崩れるのが男女の間。本作はフラワーアレンジメントを志す主人公とそれに協力するヒロインの二人の変化丁寧にかつダイナミックにコメディたっぷりに描いています。しかもめちゃくちゃこじらせているのがポイント。気持ちと行動の落差に大変笑わせられました。
著者:七菜なな 【21上ラノベ投票/9784049133721】
■ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.1 女子高生、はじめてのおてつだい
2021年上期マイベストオブヒロインは茉莉くん、あなたです。可愛いが過ぎます。小説家として行き詰まっているホヅミ先生と、バイトとして執筆に協力する女子高生・茉莉ちゃんの二人をメインに物語が展開していきます。何気ないやり取りに一喜一憂させられページをめくる手が止まりませんでした。作家モノとしても楽しく、ホヅミ先生の作家としての根幹にどう茉莉くんが作用するか、そもそも茉莉くんとは何者なのか。魅力的な彼女との物語をぜひ堪能してはいかがでしょうか。
著者: 葉月文【21上ラノベ投票/9784049135343】
■転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件
あらすじがまんまタイトルです。転校先で再開した美少女が実は幼馴染だったことに気がつく描写で一気に惹きつけられました。懐かしい趣味を共有したり、お互いが抱える問題について打ち明けたりしながら、長期間のブランクを埋めるように距離が縮まっていく感覚は幼馴染モノの王道ながら丁寧で大変楽しめました。クラスでの振る舞いと友人として接するとき態度の変化のギャップに思わず悶ました。
著者: 雲雀湯【21上ラノベ投票/9784041110454】
■会話もしない連れ子の妹が、長年一緒にバカやってきたネトゲのフレだった
おもしろかった(性癖に刺さった)一冊。ネトゲ上では饒舌に何でも話せる人物が、まさか没交渉だった義妹だった!というところから物語が始まります。普段はろくに挨拶もできないのに、ネトゲのチャットでなら今日の学校での出来事なんかを共有できるのがまた良い……!この時点でも十分素敵な展開ですが、妹の徐々に成長を試みる姿や距離感の変化がまた良い。さらに校内屈指の美少女とひょんなことから関わる主人公ですが、彼女と妹を起点とした三角関係が図らずも生じるところが巧いです。
著者: 雲雀湯【21上ラノベ投票/9784086314084】
[既存]
■ロクでなし魔術講師と禁忌教典(19)
20巻を目前にした同シリーズですが、その面白さは巻を追うごとに増していますね!それも丁寧に過去の伏線を回収している作者の腕のおかげでしょう(まだまだ残っていますけど)。今回に関してはグレンやシスティの活躍もさることながら、主人公はセリカで間違いありません。彼女の半生と決断を随所にはさみながら展開されていく物語が光りました。終盤を経て読み終えると、気持ちの良さと少しばかりの虚無感に襲われました。あ~~続きが気になります。
著者: 羊太郎【21上ラノベ投票/9784040741475】
■お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(4)
これ!これ!!この巻のために読んできました!二人の距離感が一々我が身を悶絶させるのです。自分もお隣の天使様に膝枕&耳かきされたくなりました。周囲との関係性も加味されお互いの思いが交錯する今巻。実に良かったです。最後の真昼ちゃん格好良すぎてだめでしょ……ひええ。
著者: 佐伯さん【21上ラノベ投票/9784815608279】
■ひきこまり吸血姫の悶々(5)
このシリーズの良いところ、どの巻も400ページに迫るボリュームと王道展開です。満足感を持って今巻も読了しました(たまには軽い展開読みたいかも)。笑ったポイントは教皇と知らずに神をツチノコみたいと述べるところが一番かな~。ヴィル不在のコマリがサクナに変態行為を求める場面は今後が心配になってしまいます笑 さてこれまでも何かと戦争を経験してきたコマリですが、今回は冗談じゃなく帝国存亡の危機に立ち向かいます。葛藤の末絶望の帝都で取った彼女の行動は彼女にしかできません。さすがコマリン閣下!
著者: 小林湖底 【21上ラノベ投票/9784815609856】
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