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『センス入門』が教えてくれた私に足りなかったもの

松浦弥太郎さんの『センス入門』を読んだ。
読もうと思ったきっかけはBRUTUSのYouTubeに投稿されている【一問一答】に弥太郎さんが出演されていたこと。

私はラランドが好きなので、初めは完全にニシダ目的でこの動画を見始めたのだが、見れば見るほど弥太郎さんのお話に惹かれ、本を読んでみようと思った。(ありがとうニシダ)


『センス入門』の中には、とにかく多くの学びと気付きがあった。
私は得られるものが一度にたくさんありすぎると頭が追いつかない!となってしまうことが多いのだが、弥太郎さんの文章は心に直接入り込んでくれるのでとても心地が良くて、少し不思議な感覚だ。
そしてこの本は、私がずっと目を背けてきた自分に足りないものに向き合うきっかけを与えてくれた。


私は感動や驚きを感じる力、そしてそれを表現する力が乏しい。
周りからどう見えているかは分からないが、自分ではそう思っている。
それがかなりのコンプレックスだ。

去年あたりから少しずつそのコンプレックスを解消していこうと思っていた。
しかし具体的にどうしたら良いのか分からず、そもそもコンプレックスになってしまった原因が分からないため、結局何もできないまま過ごしてしまっていた。

そんな時に出会ったのが松浦弥太郎さん、そして『センス入門』だ。

センスのいい人たちは、頭で考えてしゃべるとは限らない。
知識のストックから選び出して言葉にするのではなく、心の引き出しを開けて思いのままに取り出して見せる。
頭と心の使い方のバランスがよい。

私はハッとした。

私はそもそもかなりの恥ずかしがり屋だ。
恥ずかしい思いはしたくない、それに加えて誰よりも賢いと思われたいしナメられたくないという欲を持って十代を過ごしてきた。
そんな私は頭ばかり使っていて、心をあまり使わずに生活してきてしまったのかもしれない。

「失敗することは恥ずかしい」
「楽しい気持ち、悲しい気持ちは抑えた方が良い」
そんなあまりにも間違えた格好のつけ方で自分の気持ちを無視し続け、感動や驚きを簡単には感じられないようにしてしまったのだろう。

頭のなかにはいろいろなことばがそろっているのだけれど、心のなかには何もない。

刺された、、、大貫通だ。
では私はどうしたら良いのだろう。
こうなってしまったらもう取り返しはつかないのだろうかと悲しくなったが、弥太郎さんはやさしく教えてくれた。

失敗をしないと当たりの喜びは感じられない

なんてやさしい言葉なんだ。
失敗は誰にでもできる、今からでも遅くない。
私にはまだ、すなおに喜びを感じるチャンスがあるんだ。


『センス入門』を読み終えた私は、弥太郎さんの言葉を参考にやること、やめることを書き出してみた。

○やること
失敗しても良いという気持ちを持つこと
気になるものはまず1人でやってみること
体験したことを自分の言葉で伝えること

情報というのは自分自身が見たもの、体験したものだけ。本当の意味での情報を自分の中に増やし、自分の言葉で表現していくことで心と向き合う。そのために常に失敗しても良いという気持ちを持って過ごす。

●やめること
初めからコメントや口コミを見ること

コメントや口コミを見ることが癖になってしまっている。本物の情報は手元ではなく、街へ出て、人と話すことで得られる。
感動をすり減らさないために自ら情報を遮断する。


ここまで具体的に書き出すことができたのは初めてで感動した。
びっくりした。感動という言葉が自分からこんなにスムーズに出てくることがあるのか。
『センス入門』を読んだ私はもう既に変わってきているようだ。
今までは感想を書くことだって苦手でできなかったのに、もう書けてしまっている。
松浦弥太郎さん、、、なんてすごい方なんだ、、、

この変化を恐れず、すなおに過ごしていこう。
2025年の目標にまた新たな言葉がたくさん加わった。

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