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『視点という教養』深井龍之介、野村高文著 

「COTEN RADIO」と「News Connect」という、日本を代表するポッドキャストを配信する二人が、「教養の入口」を示した本。

好きなエピソードは、室町幕府の将軍就任がくじ引きで決められたかどうかという話。
それから、大学の図書館で、ここにある本に書かれていることの、数パーセントも理解することなく、死んでしまうのだろうなと寂しい気持ちになったという野村さんの話。

同じような気持ちになったことのある私ですが、それでも本を読み、ポッドキャストを聴くのでした。

この本のサブタイトルは、「世界の見方が変わる7つの対話」。
学問は「世界の見方」であり、数学も、物理学も、言語も、それぞれのやり方で、「世界を理解しようという試み」といえるかもしれません。
だから、学べば学ぶほど、世界が様々な角度から見えるようになっていく。

そうか。「視点という教養」とはそういうことか。
二人のポッドキャストは、カジュアルに大人の学びを提供しているが、この本もまた、よき入口。
合点。

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