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黒山羊の家の紡ぎ歌

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至急電報を受け取ったグレゴールは、雪に閉ざされた山奥の「黒山羊の家」を探してやってきます。ところが、村人たちは気味悪がっているようすで、なかなか道を教えてくれません。ようやくたど…
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記事一覧

黒山羊の家の紡ぎ歌 1/8

《あらすじ》 至急電報を受け取ったグレゴールは、雪に閉ざされた山奥の「黒山羊の家」を探し…

黒山羊の家の紡ぎ歌 2/8 

第2章 黒山羊の家の主人  翌朝目が覚めて、まず目に入ったのは、黒い天井にびっしりとはっ…

黒山羊の家の紡ぎ歌 3/8

第3章 世間ぎらいの巨人  一日二日して、だいぶ様子も分かってきた。 タイルストーブのある…

黒山羊の家の紡ぎ歌 4/8

第4章 炎の乙女  ハーボッフェンの一件以来、グレゴールはすっかり毒気を抜かれてしまった…

黒山羊の家の紡ぎ歌 5/8

第5章 大蛇が来る  その朝、グレゴールは犬たちの異様な吠え声で目を覚ました。 …おかしい…

黒山羊の家の紡ぎ歌 6/8

第6章 一角獣狩り  大蛇が行ってしまってから、<黒山羊の家>には平和が戻ってきた。 グレ…

黒山羊の家の紡ぎ歌 7/8

第7章 去りゆくものたち  次の朝、グレゴールが目を覚ますと、ジーホはいつものようにラジオの音楽をかけながら、何やらバタバタと忙しかった。 藤籠の中に敷いていた毛布を窓へ持っていって埃をはたき、きれいにたたんで棚へ収めている。 「何やってるんだい? 大掃除?」 「違うよ、帰るんだよ。休暇は終わり! 日常に戻るんだ」 不意を突かれて、グレゴールは思わずベッドの上で起き上がった。 「もしかして、夕べ狩りに行ったことで、気を悪くしたのかい」 「違うよ、そんなこと、僕にとっちゃ関係な

黒山羊の家の紡ぎ歌 8/8

第8章 大かがり火  …今日は大かがり火だ! 興奮したささやきが、あちらからこちらへと伝わ…

黒山羊の家の紡ぎ歌 9/8

あとがき  この物語は、14才のときの構想です。これも、いつか書き上げたいなと、ずっと思っ…