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お水の適正量は?水分不足や多飲はわんちゃんの命に関わるかも…!
水分補給は、健康的に生きていく上で欠かせないものですよね。それは、わんちゃんにとっても同じです。わんちゃんの身体は、パピーは約70~80%、成犬は約50~80%が水分と言われているほどです。
では、水分補給をすることでどのような効果が得られるのでしょうか?また、水分不足や多飲は果たしてわんちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか?詳しく見てみましょう。
わんちゃんの1日に摂取すべき水分量は?
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そもそも、わんちゃんが摂取すべき水分量をご存知ですか?一般的には、わんちゃんの体重1㎏に対して約50~60ccが適量と言われています。
ただし、これはあくまで目安です。ウェットフード(水分含有量が約75%のフード)を普段から与えている場合などは、お水で摂取すべき水分量も変わってきます。個体差もあるため、わんちゃんが健康時どのくらいのお水を飲むのか、きちんと知っておくことが大切です。
水分補給にはどのような効果があるの?
私たちが水分を摂る瞬間は、「喉が渇いたな~」と感じた時や、食事のタイミングなどですよね。もちろん身体の健康を守るために水分は摂るべきだと一般知識として知っているものの…実際の効果などを意外と知らない方も多いかもしれませんね。
では一体、水分補給をすることにより、どのような良い効果があるのでしょうか?
健康維持につながる!
わんちゃんの血液や唾液などの体液生成は、水分があってこそのもの。そのため、生きる上では必ず欠かせないものです。
また、わんちゃんの身体の中ではさまざまなホルモンや酵素、酸素などが常に生成されています。それを身体全体に運ぶ役割は、水分が担っています!水分と一緒に、わんちゃんの健康を維持するためのさまざまな栄養が、身体全体に運ばれているのです。
熱中症対策などの体温管理にも必須!
わんちゃんは、パンティングという呼吸方法で体温調節をはかっています。パンティングとは、わんちゃんがよく舌を出してハアハアとしている呼吸のことです。舌の水分を蒸発させることで、身体の熱を逃しているのです。一方で真夏などの暑い環境にいるとき、パンティングだけでは体温調節が追い付かないときがあります。そんなときは、水分補給をすることで身体を冷やし、体温を下げます。
また、水分補給をしておしっこをすることで、体内の熱を外に放出することができます。
老廃物を外に流す!
わんちゃんの体内にある不要な成分や毒素は、腎臓でろ過されます。その老廃物は、体内で余分となった水分と一緒におしっことして排出されます。
水分が不足すると、どのようなことが起こるの?
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私たちもそうですが、秋冬などの寒い季節は水分補給がどうしても不足しがちです。シニアのわんちゃんも、老化に伴いお水がいつも置かれている場所を忘れることや、体温上昇になかなか気づくことができなくなってしまうことがあります…。
水分が不足すると、以下のような状態に陥ってしまうことがあります。
わんちゃんの老化を早めてしまうかも…
先ほどもお話したように、水分は血液を循環させ、さまざまな栄養を体内に運ぶ役割をしています。その働きが低下するため、細胞の維持ができず老化が早まるだけでなく、内臓の機能が低下してしまう恐れがあります。また、骨に栄養がうまく行かず脆くなってしまうことも…。
脱水症状になってしまうかも…
もし、わんちゃんの水分摂取量が少なくなったと同時に、ぐったりとしている…という場合は、脱水症状を疑いましょう。試しに、わんちゃんの皮膚を軽くつまんでみてください。脱水症状を起こしている場合は、皮膚がつまんだ形のまますぐ元に戻らない場合があります。
また、水分不足により血行が悪くなることで、粘膜が渇きやすくなります。もし、唇の裏にある粘膜が白く渇いているようなら、脱水症状の可能性が高いです…。
尿路結石症になってしまうかも…
毎日の生活に十分な水分量を摂らないでいると、必然的にトイレの回数も減ります。すると、おしっこの濃度が高くなってしまうんです。それが原因となり、おしっこの通る尿路に結石が出来てしまうことがあります…。これが尿路結石症というものです。
尿路結石症は、わんちゃんの頻尿や血尿、さらには激痛による排尿困難を引き起こします。そこから悪化すると、尿毒症や急性腎不全などの深刻な病気に発展することがあるため、疑わしい場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
水分多飲は病気の可能性もある…!
実は、わんちゃんが水分を摂りすぎている場合は、病気の可能性があります!特に、1日の摂取量が体重1kgにつき90~100ccを越えるときは要注意です。考えられる病気は以下の通りです。
・腎不全
・肝臓病
・糖尿病
・支給蓄膿症(女の子のわんちゃんのみ)など…
症状として多飲・多尿の現れるこれらの病気は、治療での完治がなかなか難しいことで知られています。時には、一生涯付き合っていくことになる可能性も高いです…。また、命に関わる危険性もかなり高いため、もし「あれ?何だかおかしいな?」と違和感を抱いたらすぐさま動物病院を受診しましょう。
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いかがでしたでしょうか?
水分補給は、少なすぎても多すぎても危険であることを知っていただけたかと思います。毎日のわんちゃんの水分補給量をきちんと確認することで、守れる健康があるのです◎ぜひ、この記事をわんちゃんの健康維持に役立てていただけたら幸いです!