30代が考える「今までの忍耐は無駄だったのか?」
【うし子の日記】
久しぶり!すっかりお返事が遅くなってしまって、ごめんね。
お盆休みは甥っ子くん、姪っ子ちゃんと楽しめたかな?
「幸せを待たなければ夢が叶う」っていう表現、その通りだね。
以前私のnoteで「欲しいものは諦めた頃に手に入る」と書いたけれど、「諦める」って言い換えれば「現状に満足して執着を手放す」ということだった。お互い旦那さんや赤ちゃんを待っているけれど、この期間を辛い時期と定義せずに、「これはこれで掛け替えのない貴重な時間」と捉えられると良いよね。
「辛くないといけない気がする」世代
さて、ここ最近はKindle UnlimitedとAudibleにハマっているよ。Kindle Unlimitedは定額制なので、購入型では手が伸びなかった本も気軽に読めて楽しい。雑誌が読めるのも、海外在住者にはありがたいし!
Audibleはウォーキングや家事をしながら本が読めるので、こちらも重宝してる。
そこで今読んでいるのがこれらの本。
いずれも「やりたくないことはやらない」「無駄な努力はしない」というスタンスの二人。ここ数年、こういった主張は随分主流になって、あちらこちらで聞こえてくる。けれど、私たちの世代(30代半ば)って、この新しい価値観と、古い価値観の狭間にいると思わない?今までの成功体験を努力と忍耐で勝ち取ってきた人は、忍耐を忍耐と気付かず頑張ってしまう。だから私もつい最近まで、「やりたいこと」と「辛いけど為になるであろうこと」の境目がわからなかった。いや、正直今もわからないかも。「辛くないと、頑張ってないと、前に進めない」という思い込みがあるんだよね。
とは言いつつ、「東京で社会人やるの無理」と早々に諦めて海外に出てきたから、ある意味「嫌なことはやらない」を実行してはいたんだけれど…その時私はお金の事なんて一切考えていなくて、出てから初めて気付いたんだよね。「彼(今の旦那)のいる途上国で働いたら、日本に帰る飛行機代すら買えないじゃん!」て。笑 そこから急に不安になって、「日本に戻ってから駐在員になった方が良いんじゃないか」とか「いつでも日本に戻って働けるように、キャリアを磨かなきゃ」なんて、正統派レールに戻ろうとした。実際にはなかなか内定をもらえなくて、結局ずっと海外暮らしだけれど、内心とても焦って。。果てにはキャリアチェンジのためにMBAまで取っちゃった。MBAでは、ビジネスの基礎がわかる様になって嬉しかったけど、好きか嫌いかでいうと、微妙だった。例えば「原価を安くする」というケーススタディで「インドの工場で製造すればいい」とすんなり提案する学友の意見にいちいち「え?でもそれがインドの環境汚染に繋がらないだろうか」「安ければそれで良いんだろうか」とか考えちゃうの。笑 本来の私は、ビジネスより社会学とか、文化人類学が好きなんだった。
後悔はしない…けど…
だから「嫌な事はしない」言論が大きくなるほど、複雑な気持ちになる。私がやってきたことは無駄だったのかな?って心の片隅で考えちゃう。もし、私が20代の時に「嫌なことしない」言論が今くらい主流だったら、もっと突き抜けて自分の好きなことを追い求めてたかもしれないな…って。でも結局、何かわかりやすいものが欲しくて、同じ道を歩んだかもしれないし、そんなこと考えたって意味はないんだ。
何はともあれ、あの時MBAや「潰しの効くキャリア」に惹かれた(その理由が「好き」ではなかったとしても)というのは事実で、目指したところにある程度辿り着けたからこそ、見える世界がある。ここから先、「嫌なことやらない」を貫けば良いかな。あと、どんなに時代の流れが変わっても「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は真理だと信じてる。似たようなことは上記の本でも書かれているしね。
日本特有の価値観?
ところで、「根性論」「努力が大事」みたいな古い価値観って、日本特有だと思わない?昔日本に住んでたヨーロッパ人が、日本の部活動と日本の精神文化は密接に結びついている!と言っていたな。確かに体育会系の部活の影響はあるかもしれない。
日本だと「結果が同じでも、頑張る姿勢が大事」だけれど、海外の大半の国では「結果が同じなら、頑張るだけ無駄」というスタンスが受け入れられている。
海外の人と仕事をして、「この仕事、できなかった」と悪びれもせずに言われたら「ちょっとは頑張れよ」と思っちゃうあたり、私も根性論で育ってるんだなって思うよ。
では、またね、うま子の日記楽しみにしてるよ〜。
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