マガジンのカバー画像

山河令

15
運営しているクリエイター

記事一覧

盲ーー和訳歌詞

山河令の挿入歌「盲」を和訳し、歌声アプリに歌ってもらいました 拙品ですが、がんばって作りました 下へスクロールすれば、歌詞が読めます盲 見通しても 測り難く 因縁にまみれ 雨空に 愛憎が 咲いては ゆらめく ひとり悩み 平静なふりに 明け暮れて 抜け出せず 逃れられず どうにもならない 誰が笑って 誰が見えぬか 残酷で美しい 誰が抱き合い 誰が肩透かしか 夢はおぼろ 親しい友と 喜びあっても 心がひび割れる 求め得ぬのか 求められぬのか はっきりしない ひとり悩み 平静なふりに 明け暮れて 抜け出せず 逃れられず どうにもならない 誰が笑い 誰が見えぬか 残酷で美しい 誰が抱き合い 誰が肩透かしか 夢はおぼろ 誰が笑い 誰が見えぬか 残酷で美しい →→→山河令 歌える和訳歌詞シリーズ まとめへ https://note.com/usertoko/n/n8ce8becfb912 画像は优酷からお借りしました (伴奏はJessy Chenさん公開の楽譜を少しアレンジしました)

帰ーー和訳歌詞

山河令の挿入歌「帰」を和訳し、簡易な歌声アプリに歌ってもらいました 非常に拙品ですが、とてもがんばって作りました (※字数制限をキッチリすると原詩の主題が入らないため、和訳が詰め詰めになりました。なんとか原詩の意味は伝えられる翻訳になりましたが、人間ならどうにか歌えても、使用している歌声アプリでは、発音がキツイので、どうか歌声は参考程度にして、歌詞を読んでやってください) 下へスクロールすれば、歌詞が読めます 帰 人には色んな 一念があり 運命の分かれで 変わる 人生無常で 後に戻れぬから ただ剣ひと筋に 明け暮れる 俗世の塵が 天地を裂いても ここ去りて帰らずば 恩怨はなく 幾ら生まれ変わっても 魂が終わる 江湖を去っても 死なないけれど 人生 恥じたくないから 風に吹かれて 天地を浮き沈みする 人には色んな 一念があり 運命の分かれで 変わる 人生無常で 後に戻れぬから ただ剣ひと筋に 明け暮れる 俗世の塵が 天地を裂いても ここ去りて帰らずば 恩怨はなく 幾ら生まれ変わっても 魂が終わる 江湖を去っても 死なないけれど 人生 恥じたくないから 風に吹かれて 天地を浮き沈みする 俗世の塵が 天地を裂いても ここ去りて帰らずば 恩怨はなく 幾ら生まれ変わっても 魂が終わる 江湖を去っても 死なないけれど 人生 恥じたくないから ああ、義侠心で 天地を浮き沈みする 風に吹かれて 天地を浮き沈みする →→→山河令 歌える和訳歌詞シリーズ まとめへ https://note.com/usertoko/n/n8ce8becfb912 写真は优酷からお借りいたしました (伴奏はJessy Chenさん公開の楽譜を少しアレンジしました)

無題ーー和訳歌詞

山河令の挿入歌「無題」を和訳し、簡易なボーカロイドもどきに歌ってもらいました とても拙品ですいません 下へスクロールすれば、歌詞が読めます 無題 柳に 絮(わたげ)なく 心閉ざし 戻れない 遠くの 便りなく 雨も晴れもない みだれ髪に 簪(かんざし) 春風 力なく 月明かりに 独り酒 酔いどれた 誓い虚しく 天地は大きくて 人は紛れ すべてを 宿命(さだめ)に嫁し 夢短く 時流れ われ忘れ 羽ばたいて 帰るべきか 両岸の 鶯(とり)語らわず 波しぶき 眼に染む 雲は 万里を覆い 雨も晴れもない のぞみの 道行けず 歩むに 怯(ひる)んでも 剣あれば 怖れないが わが執念 怖く 天地は大きくて 人は紛れ すべてを 宿命(さだめ)に嫁し 夢短く 時流れ われ忘れ 羽ばたいて 帰るべきか 天地は大きくて 人は紛れ すべてを 宿命(さだめ)に嫁し 夢短く 時流れ われ忘れ 羽ばたいて 帰るべきか 羽ばたいて 帰るべきか ※ボーカロイド(もどき)が上手く発音しなかったので、両岸が対岸になっています、すいません💦 →→→山河令 歌える和訳歌詞シリーズ まとめへ https://note.com/usertoko/n/n8ce8becfb912 写真は优酷からお借りいたしました (伴奏はJessy Chenさん公開の楽譜を少しアレンジしました)

孤夢ーー和訳歌詞

山河令の挿入歌「孤夢」を和訳し、簡易なボーカロイドもどきに歌ってもらいました とても拙品ですいません 下へスクロールすれば、歌詞が読めます 孤夢 春風にこころ 飛ばされて 浮世に 落ちた いくらか年輪を 刻んでも 情が深いと 争えない 夢のような思い出を 手放せず 江湖に落ちぶれた 余生 人に背いたからか 夢から覚め 突然 見通せた 細雨(ささめ)に こころ落ち着かず 強さなど 役立たない 時の流れに 許されても 情には 触れられない 夢のような思い出を 手放せず   江湖に落ちぶれた 余生 人に背いたからか 夢から覚め 突然 見通せた 夢のような思い出を 手離せず 次々運命(さだめ)が 沸き起こる 浮世を見透かしたからか 夢から覚め 人去りし 楼閣にいる 人去りし 楼閣にいる →→→山河令 歌える和訳歌詞シリーズ まとめへ https://note.com/usertoko/n/n8ce8becfb912 写真は优酷からお借りいたしました

天問ー和訳歌詞

山河令のオープニング曲を和訳し、簡易なボカロもどきに歌ってもらいました とても拙品ですいません 下へスクロールすれば、歌詞が読めます 天問 剣で 怨みを 晴らしても 恨みが仇を 招く 策して 計って 覇を狙い でも浮き沈みは 計れない はるか 旅路を 巡って なつかしき友よ 何処(いずこ) 雨に 晴れに 愁う 朝夕 月明かりに 花咲き乱れ 健やかでも いのち短く 春の宵 秋に冬に 風雪つらく 虹は 儚く 花が咲いても 知られることなく 江湖に天地に 去る人忘れ      花が散っても 知られることなく 英雄絶えて 去りし人忘れた 神に求め 得られようか 老いも若きも のぞむ自由 天地に問おう 生きる誇り 思い出 忘れられない 花咲き乱れ 健やかでも いのち短く 春の宵 秋に冬に 風雪つらく 虹は 儚く 花が咲いても 知られることなく 江湖に天地に 去る人忘れ      花が散っても 知られることなく 英雄絶えて 去りし人忘れた 花が咲いても 知られることなく 江湖に天地に 去る人忘れ      花が散っても 知られることなく 英雄絶えて 去りし人忘れた ※neko cupのサービスを通してyoutubeの公式動画に字幕をつけたもの https://nekocap.com/ja-JP/view/RC4zkQajcM →→→山河令 歌える和訳歌詞シリーズ まとめへ https://note.com/usertoko/n/n8ce8becfb912 写真はOSTのCDジャケットです

中国ドラマ「山河令」マップ

武侠ドラマ・山河令に登場する実在の地名の地図を作ってみました。  この地図について元の記事は Twitter をご参照ください 追記: 七爺と大巫の住まう南疆は国境の南側という意味で南方じゃないの?という質問を幾つかいただきました。 たしかに漢字の意味を考えると南側の国境という意味になりますが、しかし中国において南疆という地名は、むかしから慣用的に天山山脈の南側を指す地名で西域北方の、夏には猛暑で冬には極寒の地域を指すようです。(辞書などにも掲載されています)

天涯客ー和訳歌詞

山河令のエンディング曲を和訳し、簡易なボカロもどきに歌ってもらいました とても拙品ですいません 天涯客 晴天に 努めを終え 寒江(かわ)を越え 夜には 坏に月が笑い 独り酒 江湖ならば 渡り歩けても 酔から醒めると 天涯に故郷はない 西陵の秋には 氷雨がくちづけて 口さがないそしりに 心が荒さんでも 江南の春風は 心を温めてはくれず そのとき不意に 我らに光が 四季の花は短く でも遅くはない 木枯らしに突き進み 小さな家へと 万里の河山を家とし しがらみ忘れて 余生はお前と 酒を温めたい 草がなびき 夕陽に雲がかかり どこの仙郷か 胡蝶の骨 玉の梁 かかえ込んだ愁いを 分けてはくれないのか ともに酔えば さよならは言わない 四季の花は短く でも遅くはない 木枯らしに突き進み 小さな家へと 万里の河山を家とし しがらみ忘れて 余生はお前と 酒を温めたい 落ち葉も 荒波も 風雪も なにも怖くない 君とふたりなら 高らかに歌い 寛ろぎ過ごそう どんな苦難も 知己得れば 人生お前と 二人ならば 歌詞と翻訳 https://note.com/usertoko/n/nd3d6140c1a20 (画像は优酷からお借りしました) (伴奏はJessy Chenさん公開の楽譜を少しアレンジしました) →→→山河令 歌える和訳歌詞シリーズ まとめへ https://note.com/usertoko/n/n8ce8becfb912

山河令のエンディング曲「天涯客」を、うたえる日本語に訳してみました

天涯客 晴天に 努めを終え 寒江を越え 夜には 坏に月が笑い 独り酒 江湖ならば 渡り歩けても 酔から醒めると 天涯に故郷はない 西陵の秋には 氷雨がくちづけて 口さがないそしりに 心が荒さんでも 江南の春風は 心を温めてはくれず そのとき不意に 我らに光が 四季の花は短く でも遅くはない 木枯らしに突き進み 小さな家へと 万里の河山を家とし しがらみ忘れて 余生はお前と 酒を温めたい 草がなびき 夕陽に雲がかかり どこの仙郷か 胡蝶の骨、玉の梁 かかえ込んだ愁いを 

山河令の挿入歌「酔江月」を和訳してみました

酔江月 (顧湘と曹蔚寧の甘いテーマ) (酔江月 - 川にかかる月に酔えば) 繊細な指でツネられた 紅い痕 恋に落ちた こころの 思いが通じるのは 難しいけど 花の前には 酔いしれます 色々なことを 千万回も思ってみても 答えは みつからない 頬を染めた 白い顔 美しい 化粧 ただただ 何も言えません 自然のなかで こころが触れ合い ついに愛し合う 恋人同士となり 一年後の半月の日に(=牽牛織女のように) カササギの橋でまた会える(=逢瀬する) 仲になりました 鏡のな

山河令演唱会 1日目 セットリスト、および歌詞を和訳してみました

1日めのセットリスト 01.孤夢 02.酔江月 03.帰 04.望天涯 05.落心 06.錦書来 07.盲 08.無題 09.縁滅 10.天涯客 11.天問 【孤夢】(天窗を辞めたときの阿絮の気持ち) 昨夜は春風に心を 寂れた街に飛ばされ 俗世間に 静かに落ちた 幾らか指紋が 年輪を刻んでも 情が深いと 争えない 夢のような想い出を手放せず 孤独に夢見て 江湖に落ちぶれ 余生を無駄にする 何人もに背いたからか やっと夢から覚め 突然 すべてが見通せた 昨日は細雨(さ

武侠ものの「走火入魔」とは?

武侠用語のひとつに「走火入魔」があります。多くのドラマでは、主に「気が暴走」と訳されていますが、いったいどういう状態なのでしょうか? まず中国語の辞書を引くと「熱中する」「夢中になる」と出てきますが、これは、武術や武侠ものにおいて武術を指す場合は該当しません。 それでは武術における走火入魔とはどんなものなのでしょうか? たとえば「気功」における走火入魔とは、修練(修行方法)を誤り、体内を流れる気脈が乱れ、心身の状態が乱れ健康を損ねることです。 武侠の武功でも大本はこれと

山河令「最終話」に向けての大事な伏線<後編>

この記事を読むには29話まで視聴済み推奨です (未見の場合ネタバレ要注意) <19話・龍淵閣編>・武庫を開けるには、五湖盟の持っていた瑠璃甲の他に、容炫の持っていた鍵が必要だった ・瑠璃甲と鍵は、秦懐章とその友人が旅路に集めてきたもので、古代の地下宮殿の鍵だった ・容炫と五湖盟の若手の仲間たちは武庫を設立しようとしていたが良い場所がなく、秦懐章が地下宮殿(ここでいう「地宮」とは必ずしも地下にあるわけではなく、地面を横からくり抜いて作った場合をも含みます)を提供し、それを龍雀

山河令「最終話」に向けての大事な伏線<前編>

この記事を読むには32話まで視聴済み推奨です (未見の場合ネタバレ要注意) 山河令・初回放映およびBlu-ray日本語字幕(および吹き替え)について。残念ながら字幕(や吹き替え)の宿命で仕方がない事とはいえ、字幕には字数制限があり(吹き替えにも時間制限があり)、翻訳字幕(や吹き替え)からだけの情報では「最終話」に向けての非常に大事な伏線がわかりにくいことを残念に思い、この記事に取り組みました。 筆者は、駆け出しの中国語初心者であり拙いスキルではありますが、优酷版の中国語字

山河令の「六合心法」とはどんな力か? 仙人なの? 不老不死なの?

※激しくネタバレなのでご注意ください! (最終話まで視聴済み推奨) 山河令の「六合心法」とはどんな力か?山河令19話の龍淵閣での会話によると、誰にも追随をゆるさない、武林最高峰の至高の武芸です。 そして最終話によると、六合心法を実践し成就すると身体の組織が作り変えられ不老長生になります。 しかしながら、山河令では(原作の天涯客でも)、繰り返し功力(武術の力)、神功(神がかった至高の武術)と表現されているので、あくまでも武術(功夫)の一種であり、決して仙術が使えるようになった