広報&オウンドメディア担当の私が今気になる生成AIまとめ
こんにちは、広報の千葉です。
まだまだ気温は暑く汗拭きシートが手放せない毎日ですが、陽の傾き方や聞こえてくる虫の音でだんだんと秋めいてきているのを感じます。
夏が終わりと秋の始まりを感じると、不思議と何か新しいことを始めてみたくなったり・やりたいことが続々と思いついてきたり、急にあふれ出してくるこの謎のバイタリティに名前を付けたい!
やりたいことが増えてくると、今度は時間がなくなってきます。
猫の手も借りたい私ですが、
超ナウい令和版”猫の手”と言えば、生成AI ですよね。
おさらい。生成AIって?
ここ最近話題になっている生成AI(Generative Artificial Intelligence)。人工知能(AI)の一分野で、与えられた条件やデータから、画像、文章、音声、動画、プログラムコードなどなど、新しいデータを生成することができる技術です。
皆さんご存知の「ChatGPT」もその一つ。数行のテキストを入力すると、関連する自然な文章を生成してくれますよね。
日々続々と生まれ、進化している生成AIですが、
今回は広報&オウンドメディア担当の私が今気になっている生成AIをまとめてみました。
(!)業務での利用は組織のルールやガイドラインを要チェック💡
AgentGPT|タスク生成
Goal(目標)を設定すると、それに向けたタスクを自動で生成してくれるAIです。各タスクの具体的な取り組み方法や取り組むうえでのポイントも教えてくれます。
目新しい解決策を提案してくれるというよりは、一般的なタスクを洗い出してくれるイメージ。なので、初めて着手する作業や自分の洗い出したタスクで十分かどうか答え合わせをするのに使えそうです。
広報で言えば、新しいコンテンツを企画する時や、各コンテンツで新しい目標を設定する時に便利そう!
「ChatGPT」と同じくブラウザ上ですぐに使えるところが便利です。
Adobe Firefly|画像生成
IllustratorやPhotoshop等でクリエイターにはお馴染みのAdobe社が提供する画像生成AIです。
Fireflyのデータは同社が運営するAdobe Stockから制作者が許諾したコンテンツに限り使用するなど、アーティストの所有権および知的財産権の尊重と、有害・偏向があるコンテンツを軽減するように厳選されており、画像生成AIの中では最も安心して使える生成AIです。
入力したテキストからグラフィックや写真を生成する画像生成の他にも、GooglePixelの消しゴムマジックのような、写真内の不要なものを自動で塗りつぶす「自動塗りつぶし機能」なども使えます。
オフィスで社員の写真を撮ったけど、後ろに”写り込んではイケナイもの”が写ってしまったときにもササっと修正でき、重宝しそう。
例えば幽霊とか机の上のペットボトルのごみとかですね。
「開発中」の機能として、単純な描画からフルカラー画像に変換する機能や、単純な3Dモデルから画像を生成する機能なども近いうちに使えるようになりそうです。
Looka|ロゴ生成
業種と好みのデザインを選択すると、自動的にロゴを数パターン生成し提案してくれるAIです。
ダウンロードは有料ですが、生成までは無料で使用できます。
このUSEオープン社内報のようなオウンドメディアを新しく立ち上げるとき、またその中で新しい企画やコーナーを作るとき等々、新しくロゴが必要になるシーンって意外とあるんですよね。
特にインハウスデザイナーのいない会社では、サンプルを用意するのも一苦労なので、これが1つあるとロゴづくりの初期段階がグッと短縮されそう。イメージを膨らませるサンプル・たたき台としても活用できそうです。
ちなみに、年間$192のVIPプランをサブスクすれば、複数パターンのロゴが生成&ダウンロードし放題、名刺や各種SNSのアイコン用パターンの用意、そしてなんとロゴに合わせたWebサイトの生成までしてくれます。
うーん、至れり尽くせり。
Runway ML|動画生成
テキストや画像を入力すると4秒~20秒のリアルなアニメーションを生成してくれるAIです。生成されたアニメーションに追加で指示をするとアニメーションが修正され、秒数を長く設定するとその分の描写を追加してくれます。そしてなんとブラウザで使えます。
肝心のアニメーションのクオリティはというと、簡単な指示であればイメージに近いものが生成できますが、少し複雑な指示はまだまだ処理しきれていない感じがします。(”本”は綺麗に描写されたけど、”人物”は顔や身体がところどころ不自然な動きになる)
また、日本語未対応なので英語で指示する必要があります。
無料ライセンスだと出力サイズは720pまで。保存できるプロジェクト数やストレージに制限がありますが機能自体はすぐに使うことができます。
でもやっぱりテキストの情報をもとに→0から絵を作り→それを動かす、という技術自体が凄い・・。今後のバージョンアップに期待!
あと気になったのは、白黒の映像をカラー化する機能。
会社創業時の白黒のビデオデータがあるので、何かのイベントの時にそれをカラー化してみても面白いかも?
Vimeo(旧・Wibbitz)|動画生成
Runway MLが0→1でアニメーションを作るのに対し、Vimeo(2021年にVimeoがWibbitzを買収)はニュース、ブログ記事、レポートなど既にある素材を動画に変換するイメージ。
動画素材とテロップとして入れたいテキスト、BGMを指示すると自動で動画をカット&接続、テロップ入れ等の編集をしてくれます。ブラウザ上で使えるのも便利なところ。日本語対応もしてます。
こちらもそのまま完成版として使うというよりは、Vimeoで作った動画をベースに手を加えていく=一番最初の制作過程を短縮するような用途になりそうです。
Adobe PremiereProにはいつ?
Adobe PremiereProへの生成AIツール導入も発表されています。2023年後半と言っているので、もうすぐみたいですね。
Copy.ai|テキスト生成
Copy.aiは、マーケティングコピー、広告キャンペーン、ブログポスト、商品説明文など、コピーライティングの作成に特化した生成AIです。さまざまなスタイルやトーンに合わせてコピーを生成できます。
魅力的なのは90以上のテキストのテンプレート。
求人募集の文面、イベント後の営業メール、ケーススタディ、ブログの紹介文等々‥なんとプロポーズの言葉まで(!)テンプレートが用意されています。
また、テンプレートに加えて、「優しい」「リラックス」「機知に富んだ」「説得力のある」「共感的」のように文章のトーンを指定できるのも便利!
chatGPTでも適当な指示を出せれば、求める回答を出してもらうことができますが、その指示をさらに簡素化&文章作成シーンに特化したのがこのCopy.ai、というイメージです。
AIと関係ないですが、個人的には指示するコマンド画面とエディット画面が横並びで見れるインターフェースが便利でひそかに気に入っています。
PowerPointにはいつ?
PowerPointをはじめとするExcel、Word、Outlook、Teamsで使用できるデータ作成・整理を得意とするAI「Microsoft 365 Copilot」が、米国時間2023年3月16日に発表されましたが、2023年9月19日時点ではまだリリースされていません。
7月に行われたカンファレンスでもリリース時期とお値段は未公開でした。
1日も早く使ってみたいところですが、もう少し先のお楽しみですね!
Microsoft 365 Copilot で”何ができるようになるか”はこの動画が分かりやすかったのでオススメです☟
令和版”猫の手”を上手く使いこなしていきたい
ということで、広報&オウンドメディア担当の私が今気になっている生成AIをまとめてみました。
つい1か月前に新機能が追加されていたり、AdobeやMicrosoftなど新製品のリリースが待たれていたり日々進化中な生成AI。
とはいえ、出力された内容をまるっとそのまま実務に使うことができ、手作業のクリエイティブ作業と完全に置き換わるかというと、まだそこまでには至っていないと感じました。
遊びで使う分には問題ないのですが、業務での使用となると、生成された内容やコンテンツには虚偽の内容が含まれている可能性があること、著作権まわりがクリアになっていないコンテンツがあることを理解する必要があります。また、入力する情報もセキュリティの観点から必然的に限られてきますよね。企業によってはルールやガイドラインが設けられていることも多いです。(USEにも生成AIサービス利用のガイドラインがあります💡)
今今はその辺りを理解したうえで、可能な範囲で活用していくのがポイントになりそう。
今後の最新情報にも注目👀
皆さんの最新技術のキャッチアップに少しでも役に立ちますように。