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料理天国

もう一度観たいと思うTV番組で、
わたしがいつも最初に思い浮かべるのは
『料理天国』というTBSの料理番組。
わたしが小学生の頃によく観ていた番組で、
毎週土曜日18:00~18:30に放送されていた。

毎回ゲストが自慢の手料理を実際にスタジオで
作って振舞うのだが、それを作っている間に
同時進行で、プロのシェフが一般人では
なかなか食べられない様な豪華で
珍しい料理の数々を厨房で調理する様子を
披露し、グルメなご意見番が試食をする。
そのお料理が見た目にも豪華な王道の
フレンチのフルコースなどで、
本当に美味しそうで子供だったわたしは
フランス料理というものに憧れた。

そうして豪華絢爛なお料理を紹介したかと
思えば、街のレストランを紹介するコーナー
もあったり、そうこうしているうちに
ゲストが作る料理も出来上がり、
みんなで試食をする。
そして最後にシェフの豪華なメイン料理が
完成し、テーブルも華やかにみんなで舌鼓を
打って大団円を迎える。

普段なかなか御目には掛かれない豪華なお料理、
普段パパッと作るのにちょうど良くて
美味しく出来るみんなが知りたいレシピ、
時には出掛けてみたい街のレストラン。
改めて考えてみると、30分という短い時間によく
これだけのあらゆる料理に関するコンテンツを
詰め込んだなと思えるほど見事な
お料理エンターテインメントだった。

この番組の調理を全面的にバックアップ
していたのが、大阪あべの辻調理師専門学校。
シェフやゲストが調理する傍らで、
学校名の入った制服で右往左往するスタッフの
おかげで、わたしは初めてそういう
お料理の専門学校があることを知った。
昨年、息子の製菓学校のオープンキャンパスの
付き添いで、辻調グループのエコール辻東京を
訪問した時の事。
辻調と言えば…料理天国!と懐かしくなり、
案内して下さった偉い方に思わず、
「昔、料理天国という番組が好きで…」
と話してみたところ、穏やかな表情が途端に
パッと明るくなり、「あぁ、あの番組!あれは
裏で全部うちのスタッフが動いていたんですよ。」
と懐かしそうに話して下さった。
大変だったと語られる言葉とは裏腹に
とても楽しそうに話されていて、当時の現場は
もちろん大変だったと思うが、今となっては
スタッフの方々にとっても良い思い出と
なっているのだろうという事が伺えた。

土曜日の夜というリラックスした時間帯に
目にも豪華な料理の数々、一社提供スポンサー
だったサントリーの独特の世界観のあるCM
との相乗効果もあって、子供だったわたしに
とっては未知のお料理やお酒の世界に対する
憧れの気持ちが大いに育まれた番組だった。

ちなみに、毎週日曜日18:00~18:30に
放送されていたテレ朝の『料理バンザイ!』も
好きだった。
スポンサーの雪印のバターのCMも
お料理が美味しそうで好きだったなぁ。

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