フリーダム先輩
フリーダム先輩が退職された。
前々から脚というか、股関節を痛めていて、足を引き摺っていた。
いつか転ぶのではないかと心配だった。
重いものも、最近はなかなか持てないふう。
焦ってはならない。怪我をしてはならない。急いでもダメ。
だけど時間勝負・体力勝負の仕事柄、ある程度はひとりで重いものも持って運んで、気配りして、一日中色々一度にしなくてはならない。
のだけど、それが思うようにできないようだった。
フリーダム先輩、仕事して!
と前にnoteでぼやいた記憶があるけど、あの頃より、最近は輪をかけてぼんやりもしていて、お客さんが目の前にいるのに、ぼーっと考えごと(?)もしている。
たまりかねた先輩パートさんが、今の所長に訴えたり、所長がフリーダム先輩に話をしたり。マネージャーが出てきたり。
フリーダム先輩は、自分から辞めようと思われたようで、先日退職された。
寂しい。
私は寂しい。
人手が一人分なくなるからというより、寂しい。
底抜けにポジティブで、楽観的で、お調子者で、我が道をゆくタイプだったフリーダム先輩。
どんな目に遭っても、めげないタフさ。前の前の所長の特大の雷が落ちて、しょげてるふうでも、次の瞬間けろりとしている。
強えー。。。
年の功というより、本人の気質だと思う。
私はあまり叱られることはなかったけど、前の前の所長が猛烈に忙しくて、ばたばたしたり、ちええぇええーい! な状態になると、私はどうしたらいいのかとおろおろした。
けど、フリーダム先輩は動じない。
「あんなに忙しくして、いやぁねえ」みたいなふうなのだ。
強い。
逞しい。
フリーダム先輩の境地になりたいとは思わないけど、私の場合は、少しフリーダム先輩の爪の先でも煎じて飲んだ方がいいかもしれないと思ったことは、何度もある。
それから、失敗というほどの失敗でなくても、落ち込むことはたくさんあるというのが世の常。仕事の常。
そんな時に、フリーダム先輩のお天気のような人柄(決してディスってるわけでも、バカにしているわけでもない)は、私を何度もどんぞこから救ってくれた。
そのお天気具合に、やれやれ、調子がいいんだからと思ったり、なんかのスイッチが入って、今日は変に張り切っているけど、大丈夫かなとはらはらしたこともある。
私はこの職場が、初めて長く続いた職場で、フリーダム先輩がいなければ、前の前の所長がいなければ、先輩パートさんがいなければ、いまここで私は仕事をしていなかったと思う。
感謝してもしきれない。
また職場に遊びに来るとは言っていたけど、もうお仕事は一緒にできない。
寂しいな。
こんな時だけ仕事が速いマネージャーが、もうフリーダム先輩のタイムカードの登録解除をしに来た。
お別れは呆気ない。
永遠に続くものもない。
本当になんでもない一日一日が、かけがえのない日々なのだと感じる。
フリーダム先輩なんて、ふざけたあだ名を付けてしまったけど、今までありがとうございました。
散歩や外出が大好きな方だから、コロナがなくて、私の体調が良ければ、あちこちご一緒できたのかな。
寂しいです。
【今日の英作文】
お化けが怖いのです。
I'm scared of ghosts.
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