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思い出し○○ーその1

私の父上には変な癖がある。遺伝じゃないと信じたいけど、私にもそっくりな変な行動がある。

それは、歯磨きの最中、突然「あー」とか「うー」とか唸ったり、鏡の自分に謝ったりする癖。「ごめんなさい!」とか言って、歯ブラシくわえたまま頭も下げる。。。

もはや頭の変な人としか思われないかもしれないけど、そして私もそう思っていたけど、これには理屈がある、っぽい。と何となく最近思う。

歯磨きの最中は、歯を磨くという行動だけでは、頭が飽きちゃうらしい。単調にしゃこしゃこしていると、なにか昨日のこととか、仕事のこととかがもやもやと思い出されて、「あー(あれ失敗した)」「うー(あれも失敗しちゃったな)」「あぁー(気が重いなぁ)」「(色々皆さん)ごめんなさい!」という具合なんだと思う。

外見、絶対変だけど。

父上に、何を謝っているのか、と聞いたことはない。朝歯を磨きながら、真剣な顔で「ごめんなさい!」という人に、なんかあったの?などと聞いて、別な意味で気落ちさせてもなあ、と思うから。

人に聞かれてるとは、歯を磨いてると無防備になり、一瞬忘れて謝っているんだろう、と適当に思っている。習慣になっちゃってるから、その大きな独り言はみんな聞こえてるんだけど。。。

父上も人間だよね、と思う朝の光景。

私は、歯磨きの最中ではなく、髪の毛を洗ってる時に、「あー」とか「うー」とか、「困ったねぇ」と反省会をする。「ごめんなさい!」も何度かある。誰もいない空間に「ごめんなさい!」と頭をさげるのは、微妙な気分。でも、うっかり下げてるんだよな。謝罪は、頭だ。

頭を下げても下げなくても、この際あんまり関係ないことにすると、父上が会社で何をやらかしているのか、何となく心配になるし、唸った挙句、謝りたくなり、謝っているのを見るのは、さらに心に痛いものもある。

でも、逆に考えれば、謝ろうとしているということは、自分の失敗を認めていて(?)、すまんかった!と相手に言おうとする姿勢であるということで、それはある一定の安心感にもつながる。素直でよろしい的な。。。

観察をしていると、唸ったり、謝ったりのあと、父上が特段落ち込んでいる様子はない(毎日のことだから?)。これまでうん年とそうやって会社に行き続けているのを考えると、心の整理を歯磨きしながらやってるのかもなと思う。

人それぞれである。

歯磨きのときは、人ってきっと無防備。誰が見てるか分からんよ。ふふっ。

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