じゃがいもとピーマン炒め
小学生の時、家庭科の調理実習で、「お弁当のおかずを1人1品作って、みんなでお弁当を完成させましょう」というのがあった。
みんなそれぞれに色々作っていた。教科書に載っているようなおかずを選ぶ子が多い中で、私は人と同じものを作るのが嫌で、母の得意料理で、しょっちゅう食卓にのぼる料理を選んだ。
それが「じゃがいもとピーマンの炒め物」。
当時はそんなふうに思ったことはなかったけど、この料理は時短且つ時短の、スーパーレシピだった。
まず、じゃがいも、ピーマンを細切りにする。幅は5mmくらい。じゃがいももピーマンも同じ太さになるように切る。強いて言うなら、拍子切りになりそこねた細切り。
じゃがいもは、一旦水にはなしてあくをぬき、適度に水気を切る。
フライパンにサラダ油を熱して、じゃがいもを炒める。油が回ってきたなと思ってから、少しだけ炒めて、ピーマンも追加して炒める。
塩コショウをして味を整え、完成。
じゃがいものシャキシャキ感、ピーマンのパリパリ感を楽しむ料理だ。
じゃがいもとピーマンがさっさか切れれば、時短。
さらに、味付けも塩コショウのみで、時短。決まった分量もなし。お好きな味付けでお召し上がりください料理。
家庭科の調理実習では、じゃがいもを同じ太さに切るのに四苦八苦。ちっとも終わらなくて、同じグループの子に「早くどいてよ。いつまでじゃがいも切ってんの!」と言われてしまった。
でも、ムニエルだ、ソテーだとシャレた料理を作った子が、とても残念そうに「じゃがいもとピーマンの方がおいしい……」と言ったのには、ちょっと笑った記憶もある。
「じゃがいもとピーマンの炒め物」、私も時々作る。いつ食べても飽きないおいしさ。おすすめである。