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2018年10月の記事一覧
魔法少女(少年)は邪神と別れたい
『ぼくと契約して魔法少女になってよ!』
あの日、僕は魔法少女になった。
そう、あの日。
夏の輝く太陽が、喧しい蝉の鳴き声が、暑い空気が、全てが唐突に消え失せた空間。
何もない空から、ソレはズルリと落ちてきて、べチャリと地面に張り付いた。
大きさは人間の子どもくらい。その見た目は控えめに言っても腐り溶けた海産物と粘菌の集合体。大きな一ツ目と無数の小さな目がこちらを見ている。
吐き気を催す臭いを
Quick Punisher〜3分クッキング〜
【例のBGM】
「こんにちは。3分クッキングのお時間です。今日の講師は“包丁女王”伊坂先生です。よろしくお願いします」
場面転換:エプロン姿の女性
「はい、お願いします。今私は大宇ホテルのエレベーターに乗って標的のいるフロアへと向かっています。まずは下拵えです」
テロップ:遠隔操作爆弾の個数、設置箇所
「今日は予め設置してある爆弾を使用しましょう」
スイッチオン
爆発音
同時に到着するエレベーター
機動強襲装甲力士マテバ
その日もマテバは飲んだくれていた。
適当な店で酒を飲む。相撲中継が始まれば変えさせる。
それがマテバの毎日だった。
その日までは。
「よぉ、探したぜ」
「エッ!?オヤカタ大佐!?」
夜の街を二人は歩く。
「まったく。元装甲化力士兵(アーマードリキシ)ともあろうもんが情けねえ」
「元装甲化力士兵だからですよ。敗戦で部隊は解散。お決まりの戦争アレルギーで戦場帰りは大相撲にも戻れねえ。安い恩給で酒
カフェ・ナインへようこそ!
…珈琲の香り…?
「おっ、目が覚めたみてえだぞ!」
眩しい…ここはどこだろう。
「大丈夫か兵隊さん。あんた脱出艇で落ちてきたんだ。おうウージー、ベレッタちゃんに頼んで水もらってこい」
数人の農作業姿の男性がこちらを覗き込んでいる。
「ここ…は?」
「ここか?ここはガニメデの」
「カフェ・ナインですよぉ。はいお水どーぞ。私は店主のベレッタです」
「タイプM92!?」
ベレッタと名乗った女性型ドロイド