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兎の逆噴射のやつ

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平成30年10月 兎は逆噴射小説大賞に応募した。
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2018年10月の記事一覧

ネゴ!ネゴ!ネゴ!

ネゴ!ネゴ!ネゴ!

ZAP!ZAP!ZAP!
ZAP!KABOOM!
「あーあー。聴こえるかい?木星解放戦線の諸君」
『ザザッ……我々…ここカリストで…神聖なる木…ザッ……ザーーッ、プッ』
「ボスぅ、電波切れたよぉ」
「がんばれキャリコ!がんばれ!繋ぎ直せ!俺はもうこれ以上戦場に踏み込むのヤダぜ!」
ZAP!ZAP!ZAP!ZAP!
頭の上をひっきりなしにレーザーが飛び交う中、ボサボサ頭の少女は、鼻歌混じりに背負式巨

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魔法少女(少年)は邪神と別れたい

『ぼくと契約して魔法少女になってよ!』
あの日、僕は魔法少女になった。

そう、あの日。
夏の輝く太陽が、喧しい蝉の鳴き声が、暑い空気が、全てが唐突に消え失せた空間。
何もない空から、ソレはズルリと落ちてきて、べチャリと地面に張り付いた。
大きさは人間の子どもくらい。その見た目は控えめに言っても腐り溶けた海産物と粘菌の集合体。大きな一ツ目と無数の小さな目がこちらを見ている。
吐き気を催す臭いを

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Vの庭先で肉食を

Vの庭先で肉食を

「姐さん、お客です」
「通せ」
客=鼻と口をハンカチで覆ったインテリ士官は、心底嫌そうに天幕の入口をくぐる。
「やあスチェッキン。ご用件は?」

「昨日からヴィ連軍の進軍が停止していることは?」
「知ってる知ってる。何があった?」
「“牛の盾”です」
「牛かあ!」
喜色を隠そうともしないアリサカに、スチェッキンは軽蔑の色を深くする。
「卑劣な策です。なんとかして頂きたい」
「なんとかね」
「我々

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アイドル♡うぉーず

アイドル♡うぉーず

「バルメ!ステアー!無事!?」
「なんとか~」
「こんなんで死ぬかぁ!」
日が暮れる。今日はもう襲撃(ライブ)はないだろう。
中堅アイドル“スプリングフィールド”のリーダー、ガリルはメンバーの生存に安堵する。
今日は凌げた。だが明日は?
自由アイドル同盟“リベレーター”に救援を要請しているが、所詮はジリ貧の烏合の集。いつになることか。
「AKのションベン弾なんか当たりませんよ~」
「アイドルがショ

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Quick Punisher〜3分クッキング〜

Quick Punisher〜3分クッキング〜

【例のBGM】
「こんにちは。3分クッキングのお時間です。今日の講師は“包丁女王”伊坂先生です。よろしくお願いします」
場面転換:エプロン姿の女性
「はい、お願いします。今私は大宇ホテルのエレベーターに乗って標的のいるフロアへと向かっています。まずは下拵えです」
テロップ:遠隔操作爆弾の個数、設置箇所
「今日は予め設置してある爆弾を使用しましょう」
スイッチオン
爆発音
同時に到着するエレベーター

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機動強襲装甲力士マテバ

機動強襲装甲力士マテバ

その日もマテバは飲んだくれていた。
適当な店で酒を飲む。相撲中継が始まれば変えさせる。
それがマテバの毎日だった。
その日までは。
「よぉ、探したぜ」
「エッ!?オヤカタ大佐!?」

夜の街を二人は歩く。
「まったく。元装甲化力士兵(アーマードリキシ)ともあろうもんが情けねえ」
「元装甲化力士兵だからですよ。敗戦で部隊は解散。お決まりの戦争アレルギーで戦場帰りは大相撲にも戻れねえ。安い恩給で酒

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デス参拝

デス参拝

右手でヒシャクを持ち、左手を清める。
左手に持ち替え、右手を清める。
それから、ええと、
「イエ―!一番乗りだ!」
そうこうしている内にウェブリーが駆け出した。
それを見た何人かが慌てて追う。
だが、3人が続いたところでそれは起こった。
まず、ウェブリー自慢のハンサム顔が半分になった。
他の連中も頭とか腹とか…大事な部分を食いちぎられて死んだ。
誰に?
コマイヌだ。
きっと手水でシツレイがあったの

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実家で土星を見る話

実家で土星を見る話

「じいちゃんが倒れた!?」
『今朝畑で倒れてるのを南部のおじちゃんが見つけてくれてね。あんたも知ってるでしょ南部のおじちゃん毎朝ミニミちゃんの散歩で』
「いや知らんよ!それよりじいちゃんは!?」
『しばらく入院だって』
「なんだ生きてんじゃないのビックリしたあ」
『人騒がせよねえ。あ、そうそう先生が言うにはね、夏は越せないだろうって』
「は?」
は?
何言ってんだ我が母は。じいちゃんがもうすぐ死ぬ

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カフェ・ナインへようこそ!

カフェ・ナインへようこそ!

…珈琲の香り…?
「おっ、目が覚めたみてえだぞ!」
眩しい…ここはどこだろう。
「大丈夫か兵隊さん。あんた脱出艇で落ちてきたんだ。おうウージー、ベレッタちゃんに頼んで水もらってこい」
数人の農作業姿の男性がこちらを覗き込んでいる。
「ここ…は?」
「ここか?ここはガニメデの」
「カフェ・ナインですよぉ。はいお水どーぞ。私は店主のベレッタです」
「タイプM92!?」
ベレッタと名乗った女性型ドロイド

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