育児日記　武器かかざりか

帰宅から10日、産後ハイが終わりを迎えようとしている。
マリオがスターをゲットして突き進んでいる感じの入院中から、自宅に帰ってなんとなくそのスターの余韻でふわふわと生きていた。ほんとにみんな家事やってくれるし授乳がんばれば良いんだ楽〜くらいの気持ちで向き合っていたが、その授乳がうまくいかないのと、ドーピングが切れて弱っているので心が折れる。いや、すでにドーピングは切れていたのか？
痛み止めは気づかないうちに24時間飲んでいない気がする。
いたいときもある、程度。

普通に顔に元気がなく、夫に「大丈夫？元気？」と聞かれる。そういうとき、お腹よりメンタルが弱ってるのに、クセでお腹痛いと答えてしまう。いやいや、このままではいけないと思いビタミンDのサプリを飲んで、ビタミンCとクエン酸ドリンクを注入し、ベランダでアイスを食べるなどしてみた。妊娠中のストレス発散方法は今の気持ちにはあんまり効かない。

いま、14:30すぎ。15時の授乳までが憂鬱。
もうお乳あげるたびに泣かれたくない。
いろんな検索欄で「授乳　つらい」「授乳　憂鬱」と調べてはちょろっとだけヒットする悲痛の叫びを読んでちょっと元気もらってる。
読んでいると様々な人がいるが、結局母乳が1番良いと親や周りに言われることが多い人が多数派っぽそう。ほんとか？妊娠→産後あるあるで急に知らない知識と自分の見解をもっといたほうがいいトピックが多いのだが、育児を進めるにあたって母乳かミルクかは結構大きな議題にあがると思う。無痛分娩にするか、とか、病院の選び方、とかとおんなじ感じのやつ。ほんとうに、みんないつからどのタイミングでそれについてしっかり考えるのか？受験する高校選びくらいのノリで記事が出てくるけどほんとにそこまで大事なのだろうか。この時代、日本で生まれて良いミルクが手に入るので母乳でもミルクでも健康に育つだろうと思ってしまう。

ネットの記事、ただの煽りなことが多くて信用ならない。
今どきそんな育て方の方法までとやかく言われることは無いと思いきや、やっぱりジェネレーションが違えば方法も変わるのでそんなことないのかな。わたしは母乳で育てた方がいい！とかは全然言われてないのでありがたい。いや、母に地味に言われてる気もするけど聞き流しているが、出るものはでてるしあとはコツとタイミング。気軽に自分であげられるようになりたいなと思って耐えている。

自分が石橋叩いて渡るタイプというか、守り強すぎるタイプだなと思うのが、もう乳をあげようと差し出して、攻防を繰り返し、悲しい顔で飲まない！飲めない！いや！おこ！！！おなかすいた！！！！！と泣かれるのが嫌すぎて先に搾乳機でお乳を哺乳瓶に準備して、足りないミルクも作ってから授乳すること。
ギャン泣きしてもすぐに哺乳瓶に切り替えられる。イヤイヤって顔されて泣かれるのが一番つらい。
でも準備しまくったときに限ってたくさん母乳飲んでくれて、ミルクを捨てないといけなくなることもある。それはそれで勿体無くてちょっとつらい。
そして睡眠時間が細切れ2時間で、1時間授乳くらいの3時間サイクルでまわるとそりゃサポートなかったら産後うつにもなるわ、という感じ。
心配してきてくれてありがとう母という気持ちは大きいので毎日感謝を伝えている。

とか言っておいて、一晩越えたらミルクをあげる量がへったからか母乳をスムーズに飲んでくれるようになった。きっかけはある事件と、グッズだ。
0時の授乳と、3時の授乳で80ml作ったミルクを20分あげても10mlしか減ってなくて、力尽きて寝てたので、おかしいな？？とおもって調べたら哺乳瓶が詰まっていた。
むしろ泣かずに10ml飲もうとした根性がすごい。偉すぎる。

この哺乳瓶詰まり事件より、全然ミルクを飲めなかった腹減り娘はわたしの乳に積極的にがっつくようになってくれた。ナイスきっかけ〜！
それにより、ちょっとストレスが減り、ミルクを減らして母乳をあげようと試みる回数を増やすことに成功。
わたしはイヤイヤされるのが1番辛かったようだ。

あとはスワドル（手足がでないおくるみの寝袋版みたいなやつ）がおばから届き、手足ばたつかせ、空中散歩大好き娘は、まんまとそれを着たらよく寝るようになった。スワドルのこと信じてなかったし、なんなら閉じ込めて可哀想と思っていたが全然良い。画期的。夜はこれまで寝れなくて辛そうなこともあったが、お腹がすきはじめる3時間ごと以外寝てくれるようになった。
夜、わたしがまとまって寝れて、授乳のストレスがないだけでこんなに快適なのか…と感動。
このまま順調にいってほしい。

ちなみに昼はめっちゃなくし、理由もわからずに泣くと、泣き止まないので抱っこされまくっている。まだ3週間経ってないけどかなり体重が増えていると思うので、お腹の傷には響く。

どうでもいいけど、ちょうどTwitterで無修正で搾乳動画をあげてる女性のYouTubeについてバズっていて、ああ、ほんとにこんなにばっちりメイクで落ち着いて搾乳できたらいいのにな…と思った。
おっぱいがえろい武器じゃない人生を歩んできているのでここまで使えるものになるということに驚きを隠せないが、現実は必死に色気もくそもない状態で歩き回り、乳をあげ、搾乳し、乳首を食いちぎられそうな勢いで吸われては痛みという新たな悩みが発生している。（前半を書き始めてから３日経ったがまだ順調に飲んでもらえる日々が続いている。その分ダメージが大きい）

飲んでもらえるうちが花なのか。多分まだまだこの悩みは形を変えて続く。