企業考察→カオナビ社/タレントマネジメントシステム(多様化する社員の個性も一目で把握、活用が進む)
どうも、斉藤 史朗です。
株式会社カオナビは、BtoB向けHRテックカンパニーです。
企業向けサービスのため、勤務先で活用されているかもしれませんが、知らない方も多いかと思います。
この記事が、転職活動・就職活動・投資活動・企業研究などの参考になれば幸いです。
カオナビは、toB向けサービスは経営層や人事部、管理職などがよく使用するサービスになります。
働く社員への還元要素として、評価・査定・部署異動・健康チェックなど人事管理ではあり、下記のタレントマネジメント・社員を活かすテクノロジーツールになります。
"会社規模が大きく一人一人の顔が見えづらい"
"コロナでリモートになり各社員の様子がチームメンバーしか分からない"
そういった状況をHRツールになるでしょう。
動画で分かるカオナビ
まずは、この7分動画を見てください。
カオナビとは=タレントマネジメントシステム
あらゆる人材情報の一元化。戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム。費用見積りや無料トライアルはこちらから。 評価も会議もサクサク進む・エクセル管理からの卒業・様々なアワードを受賞・在宅・テレワークでも活躍・安心セキュリティ対応。
今までの人事管理を各企業どのようにしていたのか?と考えると、多分Excelでの管理だったのではないでしょうか。
そして、未だにExcelを活用している中小企業も見受けられますが、Excelは安価(ほぼ無料)ですし、関数を駆使すれば、ある程度データを管理することは出来ます。
ただし重要なのは、
適宜データ収集し、管理し、活用する事です。
データ収集するが、一元管理出来ていなく、活用しずらい(していない)のは勿体ないですよね。
仮に様々なツールを活用しても、上記※1が出来ていないと意味が無いという事です。
Salesforceなども同様で、導入したら、okではなく、データ蓄積して、分析して施策を講じて初めて意味を成す。
そのため、運用が回せてないと効果は出ないので、その場合は、タレントマネジメントシステムを利用する理由はないので、注意が必要です。
HRタレントマネジメント領域の市場規模
タレントマネジメント領域では、市場規模は約100億円程度。
今後は毎年10%程度で年々拡大していく成長産業です。カオナビだけでも売上26億円ですので、もっと市場は膨れるはずです。
HRテック市場規模
採用管理クラウド/人事・配置クラウド/労務管理クラウド/育成・定着クラウドの4分野からなるHRテッククラウド市場は、2018年度で256.4億円、2019年度には349.0億円(前年比136.1%)にまで成長。また、2024年度には1,700億円の市場規模になると予測しています。
人事管理だけではなく、人事労務、採用管理などのマーケットの広さだと1700億円まで見えている。
カオナビはどこまで手を伸ばしていくのかで、天井が広がります。
そこへのキーアクセスは、
①自社開発
②コネクテッドパートナー
2つになります。
ここ数年でどこまでプロダクトを磨きこみながら、周囲を巻き込んでいくのか、楽しみなフェーズになります。
ビジネスモデル
SaaS企業特有のストック型収益構造となり、人材派遣サービスのように月額定額収入が入る安定モデルになる。
サービスプランは月額料金が低いものから「データベースプラン」「パフォーマンスプラン」「ストラテジープラン」が用意されている。
料金が高くなるにつれ、使用できる機能が増え、「ストラテジープラン」では人事戦略の立案まで可能。
なお、月額金額は低く抑えられており、初期コストも低く、導入企業としては、活用ハードルが低く、良いプロダクトをリスク低く扱える。
余った予算で別のSaaSサービス導入やさまざま事に投資することもできるでしょう。
企業に長期間活用いただく事で、カオナビ社は、収益の採算が取れる形になります。
一方で、人材紹介のビジネスの場合、フロー型ビジネスモデルとなるので、自転車操業で常に走る必要はあります。
ただ、1件毎の成約単価は高く、利益率は高いビジネスモデルで、短期的に黒字にさせることが可能です。
ビジネスモデルについて、フロー型、ストック型を以下のリンクより、参照ください。
導入事例
デンソー、夢真ホールディングス、物語コーポレーション、ドーム、吉野家ホールディングスなどを中心に大手企業や成長企業が導入されています。
業種では、メーカー、金融、商社、専門コンサル、人材、マスコミ、サービス、医療福祉など様々な業界で導入されているようです。
導入実績は3300社を超えています。(2023年時点)
ちなみに人事労務ソフトを扱っているSmart HRさんは6万社超えの利用実績となり、99.5%の脅威の継続率を誇ります。
人材労務ソフトの方が法律に絡むため、ツールによる管理の必要性が問われ、人材管理ツールよりも導入が進みやすいのかもしれませんね。
カオナビの人事管理事例を見て気になったのは、従業員数50名以下での導入もあるという事。小規模でも必要なのか?
という疑問があります。
人事管理は社員数200名以内でしたら、1名1名の顔と名前は一致しやすく、人事管理ツールを導入する必要もないかもとは感じています。
一方、小規模でも今後大きく成長予定なのであれば、人材管理の基盤整理として、先んじて投資する事はあるでしょう。
役員紹介
押さえておくべきは、創業者の2名について。
柳橋仁機 代表取締役社長 CEO
東京理科大学大学院修了後、アクセンチュア、アイスタイルなどを経てカオナビを設立。
佐藤寛之 取締役副社長 COO
上智大学法学部法律学科卒業後、リンクアンドモチベーション、シンプレクスを経てカオナビに参画。
カオナビ社の面白いプロダクト取り組み「ユーザー会」
集まって、交流して、ノウハウを学べる
カオナビ「ユーザー会」は、ユーザー企業の皆さまが集まり、新たな気付きや活用方法を発見・共有できるユーザーコミュニティです。
恐らく他社にはない機能(不定期開催でUser Meet UP的なのはあるかも!)かと思いますが、基本顧客対応は、カスタマーサクセスのメンバーが支援すと思いますが、それだけではなく、ユーザー同士のコミュニティを作り、カオナビ活用の理解促進をしていくという仕組みがあるようです。
同社には4つのユーザー会があるようでして、「ハジメル」「マナベル」「ヒロゲル」「コナセル」という4項目に区分されており、ユーザーの立ち位置レベルによって、セミナーを選択し参加していくようです。
エンジニアの開発環境
【開発環境】
開発言語:PHP, JavaScript,TypeScript, Golang
フレームワーク:Laravel, React, Next.js, Gin, Flutter
開発, 運用環境:Docker, GitLab, GitLab CI, Storybook, Confluence, JIRA, Slack, Zoom
構成管理:Capistrano, Ansible, Terraform
インフラ環境:AWS (EC2, RDS[MySQL, Aurora], ElastiCache[Redis], S3, CloudFront, Step Functions, Batch, Lambda, ECS, Fargate, ECR, ...)
監視, モニタリング, 運用ツール:Mackerel, Datadog, PagerDuty, Statuspage
競合他社(タレントマネジメントツール)
HR brain
あしたのクラウド
HRMOSタレントマネジメント
タレントパレット
MBO クラウド
jinjerジンジャー
sairecoサイレコ
などになります。
人事管理と労務管理
ここまで書いてて思うのは、人事管理と労務管理ってどう違うのか、、、
こちらの記事にかかれています。結論全く違う事をそれぞれしており、簡単にいうと社内の人にフォーカスする人事管理、組織全体にフォーカスする労務管理という違いがあります。
今後の展開
スタートアップ支援領域のネクストファンドは、カオナビプロダクト販売だけではない側面として注目です。
また、2年前の記事ですが、海外への展開も構想されていらっしゃるよう。
直近はそういうリリースは出ていないが、特に、アジア圏でのHR支援への拡大可能性はあるのではないでしょうか。
以上になります。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
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