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料理習慣が変わった、レシピ本5冊|形から入る料理の楽しさ
料理をする際に日常的に使っているのは、クックパッドを始めとするネット上のレシピという方も多いのではないでしょうか。かくいう私も、その通り。
頭に思い浮かぶつくりたい料理のレシピも、冷蔵庫にある食材からレシピを探すのも簡単に検索できるし、同じ料理でもいろんなレシピが見つかりとにかく便利です。
ネット上にレシピサービスが出始めた頃「レシピ本を買うことはなくなるのかな〜」と思っていましたが、今でも月に2〜3冊は買っています。
レシピ本は新しい料理やコツ、盛り付けと出会えるのが楽しいですね。
ネットのレシピは自分の今知りたいことを解決してくれる
レシピ本は新しい知識に出会える
私にとって、それぞれの役割はこんな感じでしょうか。
私の本棚には職人、シェフ、料理研究家、和食、洋食、中華、肉、魚、野菜、お菓子、ハレの料理、ケの料理、さまざまなレシピ本が300冊ほどあります。
それぞれに学びや発見があり、たまに読み直すレシピ本もたくさんあるんですが、今日はその中でも、私の料理習慣が変わった5冊をご紹介します。
一冊目:瀬尾幸子さんの「一人ぶんから作れるラクうまごはん」
この「一人ぶんから作れるラクうまごはん」は、料理をし始めてちょっとした頃に出会った本です。
料理をし始めの頃はちょっと「(自分なりに)ごちそう感のある料理」に挑戦することが多かったのですが、だんだんと「ふだんのごはん」を作りたくなってきました。
この本からは今でもよくやる「お肉の茹でおき」や、田舎煮など煮物の美味しさを知り、「ふだんのごはん」づくりが楽しくなったのを覚えています。
「ひとりぶん」という量も、旦那さんと別々にごはんを食べることが多かった当時の私にとって都合が良かったのです。
(photo:茹で鶏のサラダに、茹で鶏のうま煮)
瀬尾さんの料理はしみじみと落ち着くメニューが多く、新著が出るたびについ買ってしまいます。
二冊目:福森道歩さんの「スゴイぞ!土鍋」
三重県の伊賀焼きの窯元「土楽窯」の福森道歩さんの、土鍋を使った料理のレシピ本です。当時、道歩さんのお父さんであり「土楽窯」七代目福森雅武氏の「黒鍋」を買ったばかりだったので買いました。
黒鍋はすっぽん鍋として考案されたので少々浅い土鍋なのですが、当時ステーキが焼ける土鍋として話題でした。とてもカッコ良い土鍋です。
(photo:土鍋でつくる、鮭のちゃんちゃん焼き)
”土鍋といえば鍋物”としか考えていなかった当時の私にとって、焼けるし、蒸せるし、煮込めるし、オーブン料理にも使えると、土鍋の楽しみを一気に拡げてくれたレシピ本です。
和食はもちろん、ローストビーフやラザニア、パエリアなど洋食のレシピも多く、そして作り方も比較的簡単なのが良いです。
(実は先日、この黒鍋を旦那さんが割ってしまい…二代目を買うかどうかとっても悩んでいます…)
三冊目:山脇りこさんの「明日から、料理上手」
この本と出会った時の私は、レシピを見なくても作れて、なおかつ人に出しても恥ずかしくないレパートリーを増やしたいと思っていました。
「くり返しつくると腕が上がる」という言葉も私にとっては腹落ち感があり、手に取りました。
野菜上手、肉上手、魚上手、だし上手、調味料上手…章ごとに、山脇りこさんのコツがまとめられています。そうである理由もわかりやすく解説してありつつ、しかし小難しくなく、気に入っています。
(photo:クリスマスの定番になったチキンソテー)
我が家のクリスマスディナーで定番の”チキンソテー”は、この本を読んで繰り返しつくって習得した”チキンソテー”です。
塩だけでこんなにもパリッとジューシーに美味しく焼けるんだ!と感動したのを覚えています。
(photo:何度も作っている塩もみきゅうり)
おかずが足りないな〜、という時は”塩もみきゅうり”をよく足すんですが、これもこの本の影響。きゅうりをスライスして塩するだけで、こんなに美味しいんだ!と学んでからは、何度となく登場する副菜です。
四冊目:小竹貴子さんの「ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる」
友人でもあり、今は同僚でもあるクックパッドの小竹貴子さんの「ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる」。
私は献本で読んだのですが、この本と出会って格段にサラダをつくる負担が減りました。
最初「丸暗記」と聞いた時は”そんな無茶な!”と思ったんですが(笑)、調味料は全部大さじ1というわかりやすいレシピで確かに暗記できそうな簡潔なレシピが紹介されています。
本には和食、スープ、揚げ物などのレシピも紹介されていますが、私はなんと言ってもサラダに注目です。
(photo:ちくわのサラダ、ひじきのサラダ)
メインディッシュは頑張ってつくれるんだけど、私にとってサラダは”あまり頑張れないし面倒なもの”だったんです。
それがドレッシングの構成はコレ、すべて大さじ1で、という簡単なレシピの提案になっていて、格段にサラダをつくる負担が減りました。
そして、気の利いたサラダが一品あるだけで、食卓の完成度がグッと上がるように思います。
五冊目:柴田日本料理研鑽会の「料理のアイデアと考え方」
これはレシピ本と呼ぶには少々、毛色が違う本です。
”菊乃井の村田吉弘さん”や”たん熊北店の栗栖正博さん”など、日本の名だたる料亭の9人の料理人が、テーマ野菜を元にそれぞれ料理をつくり、食べ、議論するという少々マニアックな本です。
こちらは真似て料理をつくる、というより、料理人の素材の活かし方や発想を学ぶ意味で買いました。
ナス、トウモロコシ、トマト、ジャガイモ、大根…身近な食材も、料理人にかかるとこんな料理になるのか!それぞれの料理に、料理人だとこんな評価になるのか!というのが、面白い。
特に互いの評価が手厳しく、日頃の付き合いも透けて見えて面白いのです。
出版元の柴田書店は専門料理の本を多く出版されていて、ついつい買ってしまう…。
ついつい買ってしまう、レシピ本。
ネットのレシピも使うけれど、レシピ本の楽しさはまた格別です。
皆さんのレシピ本選びの参考になれば幸いです。