私は学生時代に恋愛をしたことがない
中高女子校時代、恋愛対象はいつもクラスの女の子たち。
彼女たちが輝いて見えて、何かに引き寄せられるような感覚だった。
でも、その感情を持つと「レズ」と名前が付くのは、どうしても抵抗があった。
「レズ」という言葉には、当時どうしようもない負のイメージが染み付いていたから。
好きな子と一緒に遊んだり、秘密を共有したりする時間はとても大切だった。
でも、それ以上の関係になることは決してなかった。
私の恋心は、いつも遠くから見つめるだけで終わっていたのだ。
大学に進んで共学になったけれど、恋愛対象はマイギターになった。
指先から生まれる音楽が心を揺さぶり、恋愛なんて考える余地もなく、男性にも女性にも特別な感情を抱けない自分がいた。
社会人になって、ボイトレに通い始めた。
そこで出会った先生が、私の歌を聴いてこう言った。
「恋愛すればいいじゃ~ん🤗」
「は?高いお金払ってこんなくだらんアドバイスいらん!」と心の中で叫び、即座に退会した。
それでも皮肉なことに、大人になって実際に恋愛を経験してから書いた曲はどこか深みが増した。
歌にも強い想いが宿るようになった、気がする。
恋愛が私の音楽に新たな色をもたらしたのかもしれない。
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