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”#7” 地方都市 車の無い生活の現実

【双極性障害】という病の現実は今でこそ理解できますが
実際に診断されるまでは、気付かないうちに社会から切り離されてしまう事を何度も経験するのです。

1999年夏、弁護士の言うとおりに自家用車を処分しました。
少し傷があった事で、15万円での売却となり、私の移動手段は全て無くなったのです(自転車を買うお金もない)

徒歩で移動できる範囲に職場を探すという過酷な状況が続き、結局、半年の月日が無駄に流れていました
(その間ただのニート・引きこもり状態)

「ハローワークへ行けばいいのに・・・」
そんな風によく言われました

徒歩では遠いのです。1時間、炎天下の道を歩くのは厳しい。

バスも程よく遠まわりしていて、バス停のルートが分かりにくい

それは言い訳だと思うかもしれません

そうです。
 ただの言い訳です

しかし、メンタルをずたずたに壊された私には、
唯一の外出手段を奪われて、何も出来ない自分が嫌になっていた時期でもあり、いつ自殺してもおかしくないタイミングでした

「自分の生きる意味」

「自分が産まれてきた意味」

「自分の居場所」

何度も何度も考えて、堂々巡りする日々

なんで働かないのか?
なんで働けないのか?
なんでここに居てはいけないのか?

答えを出せないまま時間が過ぎていく

周りの意見や同情は聞いていても答えられない自分が嫌だった

繰り返される「巻き戻せない記憶」の再認識は
「鬱」そのもの
当時はうつ病の知識もなく、ただの「自分はナマケモノ」という認識でした


しばらく、私はナマケモノでしたが、徒歩でも行ける職場が見つかった事で少しだけ回復していくのです

(前回と被った内容ですが、結果的に「自殺」という選択をしなかった事で今の私があると思う為、より詳細な内容となりました)


※双極性障害と診断されるまで、およそ14年

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