幸せ
私が今まで目の当たりにしてきた"人の幸せ"はだいたい瞬間的なものだったし、実際のところ誰かに「あなたは"幸せな人"だね」と言おうとすれば皮肉に取られかねない。
生きていれば良いことも悪いこともあるということを踏めばほんとうに当たり前の反応なのかもしれないけれど、持続度100パーセントでないと"幸せな人"と言っちゃいけない気がしなくもなくて、それがずっとギモンだ。
幸せは自分の心が決めると、高校2年の時たくさんバトルした先生が言っていた。その時はあっそ(反抗期)と思ったけど、ことばがずっと残っている。
お金があって、地位や名誉があって、でも幸せじゃないという人がいる。大切な人がいて幸せじゃない人がいる。なんでも持っていても、幸せじゃない人もいる。
何かを持っていることが幸せにはならないらしい。
「自分は幸せなんだと思います」という人がいるけど、それってあなたの幸福なのか?
大事なのは自分の心で気付くことだ。自分で決めることだ。
誰より、とか関係ない。
眠れない夜を過ごしても気付いたら眠れていたこととか、遅くても目が覚めたこととか、失敗して落ち込んでしまったこととか、自分が情けなくて苦しくなることとか。
自分がちゃんと生きていることに気付くことだ。
幸せにならなきゃいけないわけもないし、不幸を知っている方が人として優れているわけでもない。
今自分が生きていることだけ分かっていたらいい。
でも、そうして生きていたら、ずっと不幸だったあなたも、わたしも、普通に幸せだったりする。
自ら不幸になろうとしない。ちゃんと生きている。