冒険は止まらない
2023/11/27
アンタルヤ2日目。
目覚ましもかけず(普段もほとんど使わないが)何となくの時間に起床した私とタカシさんだが、起き抜けでも会話は止まらない。
旅の出来事を話しながら出発の準備をする。
毎日驚きの連続だ。
「あの国でこんな事があって…」
「その街は意外と…」
など、ネタは尽きない。
さて今夜からの宿泊先だが、この旅初めてのカウチサーフィンに挑戦。
所謂“他人の家に無料で泊めてもらう”のだが、その事自体を知っていたとはいえ
『実際はどうなんだろう』
『金銭ではないにしろ、違うカタチで対価は支払うのかな』
と、よくわからないままホストの家へと向かう事に。
おまけに
その家は中心部から数十km離れた山奥だ
ひとまず、最寄りの場所までバスで向かう。
ここからホストの家までは徒歩で約2時間。
ひたすら上り坂だ。
ヒッチハイクですね
私達は山道を歩きながら、時折通り掛かる車にポーズを取り、乗せてもらおうと試みる。
歩き始めること数十分。
なかなか止まってくれない…
単純な一本道。
交通量もそこそこで、駐車するスペースは道路脇に十分ある。
『もしかすると、すぐ止まってくれるかも』
と期待していたが、やはりそんなに甘くはなかった。
しかし今回は2人だ。
そしてキツい山道とはいえ、不可能な距離ではない。
日没まで時間もある。
何より、世界各国でヒッチハイクを経験しているタカシさんと一緒なので不安は無く、のんびり歩くのも悪くないと思っていた。
それにしても
本当に手応えが無い…
『これは本当に2時間山を登ることになりそうだな…』
そう思い始めた矢先、ようやく一台の車が止まってくれた…!
歩くと相当な道のりも、車だと数分程度。
あっという間にホストの家へと送ってもらう。
出迎えてくださったホスト、ユージャリィさんは早速家の中を案内してくれた後、素朴で暖かい料理を振る舞ってくれた。
彼は熱心なイスラム教徒。
近所にあるモスクの管理者でもあり、夜の礼拝後、すでに日が暮れた家の周りを簡単に案内してくれた。
こうして初のカウチサーフィンは
何とか無事に進み
用意してくださった布団に包まりながら
初日を終えた
しかし本当に
無料でこんな待遇を受けて良いのだろうか…
そんな都合の良い事があり得るのだろうか…
戸惑いと高鳴り
森閑とした中での安心感
冒険は止まらない