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ジョニ・ミッチェル『サークル・ゲーム』と映画「いちご白書」(改訂)


The Circle Game 「サークル・ゲーム」    ジョニ・ミッチェル(1967)

季節はくりかえし巡る
ペンキで塗られた子馬が延々と
上がったり下がったりする
時という回転木馬に捕らえられた私たちは
戻ることなどできない
たどってきた道を
ふり返ることしかできない
ぐるぐる回り続ける
サークルゲームの中で

And the seasons
they go round and round
And the painted ponies go up and down
We’re captive on the carousel of time
We can’t return, we can only look behind
From where we came
And go round and round and round
In the circle game

(冒頭の曲紹介)

❝…This is a song about seasons,the circles,and growing old and growing young…it’s called “The Circle Game”.

…この曲は、めぐる季節や、老いることや「若さ」についてうたった「サークル・ゲーム」という歌です…

ジョニ・ミッチェル(1943- カナダ・音楽家)
ニューヨークに出て、「サークル・ゲーム」(1967)や「Both Sides Now(青春の光と影)」(1968)、「ウッドストック」(1970)などでシンガーソングライターとしての地位を確立した。メッセージ色の強い歌詞と透明感あるヴォーカルで根強い人気を持つ。

この「サークル・ゲーム」は、日本でもよく知られている、1960年代の学生闘争を描いた映画「いちご白書」The Strawberry Statement(1970)の主題歌として、バフィー・セントメリーがカバーしています。

「いちご白書」という題名は、コロンビア大学の学部長ハーバート・ディーンの発言に由来します。

学部長は、大学の運営についての学生の意見を、「学生たちが苺の味が好きだと言うのと同じくらい重要さを持たない」と切り捨てました。
「イチゴの味しかわからん学生が、大人の世界に口出すな」という皮肉をこめて。

こちらが映画のハイライト・シーンと、曲のカバー・バージョンです(全対訳付き)。アナログ時代末期の、純愛映画の美しさをぜひ。


2024.3.15
Planet Earth


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福田尚弘
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