見出し画像

♡今日のひと言(短歌)♡若山牧水


しらとりは  かなしからずや  そらのあお  うみのあをにも  そまずただよふ          
     ~『海の声』(1908年)    
海の青にも、空の青にも染まらずに白色をつらぬき漂う鳥(かもめ?)は、孤独で寂しくはないのだろうか。

若山牧水(1885-1928~宮崎・歌人)
明治大正時代を代表する歌人。早稲田大学在学中から歌集「海の声」(1908)、「独り歌へる」(1910) を発表、さらに新作を加えた「別離」(1910)により一躍歌壇の花形となった。以降、自然主義の影響を受けた「死か芸術か」(1912)、「みなかみ」(1913)などの退廃的な作風に傾いたが、晩年の歌集「くろ土」(1921)「山桜の歌」(1923)では、平明で素朴な世界を開いている。旅と酒を愛した。


2023.12.8
Planet Earth

いいなと思ったら応援しよう!

福田尚弘
日頃からのサポートにつき、深く御礼申し上げます。

この記事が参加している募集