エアロバイク15日目　それと漫画『異世界おじさん』

　突然だが、私はアニメ『異世界おじさん』が好きだ。キャラデザやストーリー、ギャグ、キャラクター同士の関係性など、基本的な要素がおよそすべて素晴らしい。気軽に楽しめるのに面白く、いわゆる「異世界」モノの王道を外しながらも、なおファンタジーらしいストーリーテリングもしているという作品だ。良作といって差し支えないと私は思う。
　アニメ自体は2022年春アニメだと思うが、コロナの感染拡大により度々休止を挟み、結局秋アニメとして放送し直すことになったらしい。私はニコニコ動画でコメントと共に楽しんでいたのだが、8話以降更新のないアニメに「仕方ない」という諦めと同時にまた寂しさを覚えていた。

　というわけで、今日は朝から移動時間などを使い漫画『異世界おじさん』を読んでいた。
　やはり面白い。作者「殆ど死んでいる」氏について詳しくはない。しかし、氏のアナログティックな絵のタッチによって描かれる美麗な（シーンによってはデフォルメされた可愛げな）キャラクターたちは目に心地よく、アニメとは違った楽しみを与えてくれた。ストーリー自体はアニメとそこまで変わらないようだった。
　結局一日でほとんど読み終わり、一巻だけ残った最新巻をエアロバイクを漕ぎながら読んだ。

バイクの前面の台にタブレットを載せている。部屋が汚すぎるために周囲をカットしており、画像が見づらい場合は申し訳ない。

　ウェブ漫画として初めて序盤を読んだときは楽しみつつも、「また一発ネタ系の漫画かなあ」と思っていた『異世界おじさん』。しかし、最新である第8巻までその面白さは維持されているように思う。三年を異世界で過ごし、冒険者として成熟してきたおじさんの今後。エルフの少女やメイベル、アリシアとの関係の変化。現代編でのたかふみや藤宮さん、その周りの人々。これ以降も気になることはたくさんだ。おじさんの記憶を辿る旅が末永く続くことを願いつつ、その終わりには何があるのかということにも期待している。

　……エアロバイクは？

今日もエアロバイク。30分。
空腹と腹痛がないまぜになった不思議な感覚をうっすらと感じつつ漕いだ。