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医療福祉業界でデザインが大切な理由

Ubdobeの岡です。

最近、ケアデザという医療福祉業界に特化したクリエイティブディレクションの伴走型サービスを始動させました。割と問い合わせが来るようになってきたので、これをなぜ始めたか、なぜ医療福祉業界においてデザインが大切なのかを語りたいと思う。

まず、そもそもUbdobeは15年くらいこの業界に特化したデザイン制作やイベント企画などを行ってきました。デザインの事業を始めたきっかけは僕自身の原体験からでした。

僕は20代後半から30代中盤くらいまでの6-7年間を介護施設や障害者支援の事業所で働いていました。仕事の内容は大好きでしたが、周囲から自分が働く業界へのイメージというのが非常に悪く映っていることにいつも切ない気持ちでいました。そんな時に、とある介護系の会社さんからウェブデザインの相談を受けました。当時は僕自身デザインのディレクションなどを行った経験もなく、仕事として受けたものの手探り状態でやっていました。色々リサーチしたりクライアントへのヒアリングをしていくうちに知ったのが『この業界くっそボラれまくってる』という事実でした。

各地で医療機関や福祉施設を展開している法人の管理職の方々は基本的に人の命や生活のケアに集中しているので、事業のための人材募集や利用者募集に関わるウェブデザインやフライヤーデザインに長けているわけではないことが多いです。そこにつけ込まれているのか、ものすごい金銭を支払いながらウェブの保守や更新を外部に委託していたり、デザインクオリティが決して高いとは言えないような制作物に多くの予算を注ぎ込んでいることを知りました。大きなお金をかけてインパクトの弱い効果の薄い発信を行っているので当然人材も不足し続けますし、利用者も集まらないような状態でした。もちろん、デザインが全てではないです。しかし、デザインは入り口であり、概念を表する顔です。ウェブ、ロゴ、フライヤー、サイン、そしてそれらを下支えするコピーライティングやイラストレーションやグラフィックデザインなどの科学があるわけです。本来は。さらに言うとそもそもの施設空間がどのように設計デザインされているかも大きく関わってきます。

今でこそ目を引くようなデザインの制作物や施設が出てきてはいるものの、日本全国を見渡した時にまだまだまだまだそのポテンシャルを活かしきれていない事業者の方が圧倒的に多いと感じます。

僕たちはこれまでイベントという手法でインパクトのでかいメッセージを発信することをメインに事業展開してきたのですが、昨今のコロナの状況もあってかなかなか厳しい状態が続いています。僕らのクライアントさんたちもイベントをやろうと覚悟を決め始めたのは本当に最近のことです。

しかし、イベント事業を再開してもなんかしっくりこない何かがあったんですよね。これでいいのかなぁ的な。クライアントワークというスタンスでしたので僕らのノウハウやブッキングや企画力を大いに活かして実行するのですが、イベントというのは継続しないと一発で終わっちゃうんですよね。それでいいのかなぁという気持ちがどんどん増大していきました。

そこで思いついたのが、医療福祉事業に特化したクリエイティブディレクターとしての伴走型サービスでした。これまでの経験をふんだんに活用しながら毎月毎月議論しながらどういった制作物がそもそも必要で、それらをどのようにデザインし、どのように発信していくと、どのような効果が期待できるのかというのをずっと伴走しながら共に実現していくというもの。一発のでかいイベントをドーンとやるのもいいのですが、毎日毎日スタッフと利用者に向き合い続ける医療福祉施設という特性を考えても、日々変化があるわけで、一発のメッセージじゃだめだなと思ったわけです。何か少しの変化があったときにでも伴走型サービスであればいつでも共有できるし、その情報のインプットによってデザインやクリエイティブのアウトプットが大きく変わります。さらに、伴走するだけでなくスポットスポットで必要なタイミングでウェブやロゴのリニューアル、SNSの発信方法のコンサルやイベントの企画ヘルプ、インハウスデザイナーの育成などを話し合いながら進めていくことができればその医療福祉法人のアウトプットの統一感も図れるし、何より法人内の担当者の負担も軽減できると思ったのです。

このような想いから始まったケアデザ。正式名称はケアデザインセンターです。このセンターにはクリエイティブディレクター、イベントプロデューサー、ケアデザインコンサルタント、進行管理マネージャーがおります。全員が医療や福祉の経験があるメンバーです。リリース以降、医療福祉施設を運営するNPOやスタートアップ、行政機関などから数多くのお問い合わせをいただいております。まだまだ始まったばかりですが、日本全国津々浦々どこにでもメンバーと出没するので少しでも興味ある人は問い合わせください。

以上、宣伝でした!!!!
またねー。


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