身心を鍛錬してきた剣の道を歩む者でさえ
心は揺らいでしまうもの
自分の方が相手より強いと思った瞬間
それは既に心が揺らいでいる
強いも弱いもなく
ただ、目の前の相手の動きの先を
取っていくことのみに集中すべし
日常生活においても同じである
自分に降りかかる様々な物事に
心が揺れ動き、不安定になる
仕事、家族、未来への不安に
押しつぶされそうになる
そんな時は「だいじょうぶ」と唱えてみる
右へ左へ揺れ動く心を真ん中へ置いてみる
「真ん中、真ん中」と唱えてもいい
自分の呼吸に耳を傾けて
心は静寂の鏡のような水となる
すると周りがよく見えてくる
何が起こったってだいじょうぶ
なんとか成る成る
心はまんなか、真ん中がいい