うおざび
自由律俳句を楽しんでいます。
私の詠んだ短歌を置いてます。
私の書いた詩を置いてます。
一太刀に己のすべて乗せる者朝日に向かい彼の人想う 若かりし頃の剣豪、宮本武蔵は 自分がどれだけ強いのかを知りたくて旅を続けた。 真剣でやりあえば、必ずどちらかが命を落とす。 真剣勝負とは、その一太刀(ひとたち)に己のすべてを乗せ、 まさしく捨て身の覚悟で相手の中に飛び込んでいく。 勝負は刹那で決まる。 そこに守りが微塵もあってはならぬ。 よもや生きて帰ろうなどとは微塵も考えてはならぬ。 そこに迷いがあれば必ずや絶命する。 その一太刀に込める思いが恐ろしいほ
曇り空の水曜日 寝不足の朝は辛くて 気分もなんだか重くて ペダルも重くて 曇り空は苦手だ 背中に風を感じて ポーンと肩を弾かれて 「おっさきー」と 君が颯爽と抜き去っていく リンスの香りを残したまま 1限目は国語の授業 気を失う自信しかなくて 後ろから肩をちょんちょんされて 無視したら 今度は背中をチクリとされて ハッと目が覚めて 先生がこっちを睨んでた 後ろから小声で「ドンマイ」 放課後は雨 玄関で君がボーっと立っていて 「ん!」と言って 僕は傘を差しだして 君は黙っ
嬉しい月曜日の朝 水田がキラキラ光っていて 自転車をこぎながら君を探して 駐輪場にはいなくて 下駄箱のとこにもいなくて 教室に入ると君はいた 君は机の上に座っていて シャツの袖をまくってて 友達とおしゃべりしてて ケラケラ笑っていて そして僕と目が合うと 君は「よう!」て手をあげて 僕も「よう!」て手を振って ちょっと男っぽくて お行儀が悪い君 後ろから肩をちょんちょんされて 振り向くと 君の人差し指がほっぺたに刺さったり ここがわからないと言って 肩をくっつけて来たり
以前に投稿した句の中に「とにかく小銭が増える財布」という句がありまして、実はこれには続きがあったのですがあまりにも長いのでその時はこの句のみを投稿しました。今回はその続きを公開しようと思います。可笑しみにだいぶ偏ってますがよろしければどうぞ。 日暮らし硯に向かいて 自由律俳句:15句 とにかく小銭が増える財布 要るときゃなくって慌てる小銭 小銭に困って子供に借りる リッチな子供が貸し渋る 両替に見つけた商店古びてる 万札でガムを買う時緊張感 全力で怪しい者では
朝の散歩道、凛とした空気が心地いい。川の水面からは水蒸気が上がっている中、水鳥たちが朝食の時間。桜の木は冬に備えて葉を落としている。 秋の散歩道で詠んでみました。 日暮らし硯に向かいて 自由律俳句:10句 朝紫を連れてきた東の空 朝霧に波紋残して潜る水鳥 錦鯉がひらり揺れる紅葉広まって 紅葉は一瞬で私も今ここに アスファルトの落ち葉を踏み歩く 落ち葉の中の私と枯れ木 枯れ木は枯れ木で生きておる 木の芽に詰まった春を見つめる 葉が茂って木漏れ陽 葉を落とし
昨日はとあるイベントの舞台スタッフとして出陣いたしておりました。老若男女様々な人達が歌やダンスを披露して会場は盛り上がったが、その中でも心を打たれたのが和太鼓を中心とした演奏を披露した高校生たち。高校生とは思えない圧巻の演奏はもはやエンターテイメントと言っていい位のパフォーマンスだった。早朝、舞台裏にやって来た彼らは無邪気で純粋な目をした子供達。しかし、お揃いの黒い衣装を纏った彼らには並みならぬオーラを感じたのも確かだ。 演奏はラップ調の音楽から入った。大和魂を語るように紡
君はいつも言っているね 自分には生きる力はないと 自分だけみんなと違うと 自分は劣っていると 自分には何もできないと あなたたちが勝手に産んだと もう、消えてしまいたいと それでも君はこれまで生きてきた 生きる力を持っている だれよりも優しい心を持っている 優しいはそれだけで優れてるんだよ 困ってる人に手を差しのべているのを 僕は知っている 何よりも君は僕の内側とそっくりだ だからよくわかるよ だから大丈夫 きっと生きていける 君は僕に蹴落とされたと思ってるね 自分が消え
雨がざんざん降っている。恵みの雨が。日曜日は晴れてほしいがどうだろう?お天道様。今回は日常の中の可笑しみに目を向けてみる。 日暮らし硯に向かいて 自由律俳句:8句 つまづいて道を睨みつける とにかく小銭が増える財布 切っても切っても減らない爪よ 増やしても増やしても足りないハンガー 片っぽだけ行方不明の靴下 冷蔵庫の上にもサボテン、はて? たぶん人間が好きな肉は皮肉 嵐の予報に子供は小躍り、やめろ 雨が激しくなってきました。どうか無事で通り過ぎますように。
あの日、風が通り抜けて カーテンがふわりと揺れて 窓際の君が髪を押えて プリントが足元にふわりと落ちて 何も言わずに手渡して 君はただ微笑んで その時、胸の中で音がして ハートのスイッチが トクンって鳴った