文美子のLeave Memories Message　④大切な財産を繋げる（NO1）

「Leave Memories Message」とは、
わかりやすい言葉で「終活」を意味します。「Ending」「終」という表現でなく、今まで生活してきた「歩」「栞」「記憶」「思い出」「希望」等を大切な人に託し、繋げるための「物事・心の準備」を意味しています。

内容に関しましては、多様な考え方や賛否両論あると思います。
必要な部分、内容だけでも参考になれば幸いです。

今回は、大切なお金・財産についてですが、一番シビアな部分で、なかなか確認が出来ないと思います。
仲の良かった兄弟姉妹が、相続で仲違いすることもあり、しっかり意志を伝えなくてはならない重要な内容です。

まず、自分のお金の状況が、どのようになっているか整理してみては、いかがでしょうか。（現在の年齢や状況によっても違いがあると思います。自分に関わる内容として）今回は預貯金とカードについてです。
１）預貯金について
どこの金融機関に預貯金しているのでしょうか。
・金融機関名前、支店名、種類（普通、当座）、口座番号、名義人、
　連絡先（自分登録の電話番号は固定か携帯か）、銀行番号、支店番号　
　現残高。
・解約や紛失時の連絡先
・収入はどの通帳に入金されますか（給与、副収入、配当金、年金等）
・何をどこで支払っていますか（ローン、家賃、光熱費、カード等）
・暗証番号、パスワード、印鑑、通帳等は管理は慎重に、管理には要注意

２）クレジットカードについて
どこのカード会社と契約していますか
・会社名、カードの種類（スタンダード、ゴールド、プラチナ等）
　カード番号、連絡先（自分の登録電話番号は固定か携帯か）、
・年会費はかかっていますか、かかっている場合年間の会費
・カードの解約や紛失時の連絡先
・継続して何の支払いに利用していますか
・引き落としはどこの銀行の口座ですか

上記内容を確認しながら、書き留めて整理しておくのも大切です。
変更時、間違わないように、その都度書き換えする必要があります。

次回以降で、不動産、保険、株式等について、書いていこうと思います。

お金にまつわるお話で
知り合いの叔父様がなくなった時、遺品整理を姪と姪の夫が頼まれました。
叔父様は、几帳面な性格で、日頃から断捨離をしていました。それでも片付けはありました。片付けは大変な労力が必要で、体力がないと大変です。

まずは、燃やせる布団や洋服をトラックに詰め込み、そのまま焼却所に持ち込む予定でしたが、叔父のお姉様（伯母）から「洋服は見定めて、形見にしたい」と希望があったため、お伯母様の家に洋服を届けたそうです。
お伯母様は一枚、一枚ポケットを確認し、気に入った洋服を選択しました。
お叔父様のポケットから、結構な額のお札が見つかりました。
お叔父様は、普段から財布は持ち歩かずポケットに入れていたそうです。
あのまま、焼却していたら、多額の現金が燃えていました。

片付けるときには、業者に丸投げしないで、少しの確認が必要かもしれませんね。

～May you all be happy（皆様の幸せのために）～
　ライフキュレーター・御室文美子
（終活ライフケアプランナー、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士）