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いつか見た空 いつか見た空を ぼくが ふたたび目にするとき 目覚めたばかりの草木はふるえ …
木のうえの鬼 木のうえには 鬼が棲んでいて わたしたちの話をきいていたらしい 葉擦れの音…
川の光 そのとき きみとぼくのあいだに 小さな流れがあった 川のような 光のような 銀色に…
空色の花 街をさまよい 小さな花屋をみつけた 店先には小さな花が並んでいた 悲しみの花をひ…
空いちめんに 空いちめんに鐘の音 語りつづける鳥たち 君が信じた永遠は夢のなかに 眠りのう…
砂の記憶 古びた机のうえに 置かれたままの 夏が残っていた だれかの語りつづける 言葉が漂…
その村は、川の近くにあって 昔から そこに住む人がいた 中洲には 小さな祠があって そこは 古い時代の戦場だった 倒れた侍を 村人がお祀りして 何百年ものあいだ 大切にしてきた 場所なのだそうだ 侍の名前は忘れてしまったが 祠に書いてあるらしい いなくなってもなお 名を残した彼は ある意味 永遠に生き続ける存在なのだろう 不生不滅の言葉が 川の流れる音とともに ぼくの脳裏に 響いては流れていく (森雪拾)
わたしは、仕事でも生活でも、考えることが多いようです。それでいて、なかなか考えがまとまら…
わたしは、日記を書く習慣はないのですが、あこがれはあります。「断腸亭日乗」や「高見順日記…
わたしの好きな言葉の一つに、「行雲流水」があります。 「行雲流水」という言葉には、物事に…