「注文なんかいらない料理店」 8
人と関わらずに生きていけるならそれはそれでいいと思います。
かくいう自分も50代の直前までは数人の仕事仲間以外には誰とも親交を持とうとしませんでした。
たまたまいろいろな縁があって、それまでの半世紀がウソのようにたくさんの方と親しくなりました。
その時気付いたのが「ああ、自分は人が好きだったんだな」ということでした。
それでも変わり者の自分は、気になった人に交遊をもったり親しくなりたいと思うより先に「一緒に仕事がしたい」というけったいな気持ちが勝ります。
この場合仕事上ならもちろんですが、ビジネスではなくても活動やら学びやら、そんなこんなをご一緒したいと思うのです。
なんなんでしょう、それはうまく言えませんが、異なる人格によって織り成されるケミストリーに惹かれるのかもしれません。
そこで共感が信頼に変わる時、言葉には換えられない満たされた気持ちを覚えるはずです。
僕も、そしてあなたも。
人は独りでも生きていけるけど、独りじゃなくてもいい。
きっと。
昨日は前日に作った煮鶏の出汁を使い、豚バラと小松菜とシメジを炒め、同じ出汁で卵とじをのせて丼にしました。
チンケなキッチンのコンロは火力が某首相なみに非力なので、具材を分けて炒めないとうまく料理ができないのがもどかしい。
小松菜とシメジをよく使うのは、別に好きではなくてただ単に安いからです。
おいしくいただきました。
ごちそうさま。
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