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2024年9月17日 スーパーマーケットで秋見つけ


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9月も下旬に入ろうとしているところです。
ただ、朝夕は別として、日中はあまりに暑く、まだ、秋とは思えません。
当地はすこし動くと、汗が滲むレベル、日差しを防がないと、熱中症になりそうなくらいの暑さです。
水筒のお茶にはまだ氷が必須で、温かいお茶を恋しく思うような温度ではありません。
これが秋なのか?、と頭の上には大きな疑問符が浮かびます。

しかし、先日、書いたように、アパレルショップは秋の品揃えでした。
そういえば、とスーパーの店内を思い出します。
スーパーの店内もすっかり秋でした。

大好きな果物コーナーでは、もう桃やスイカは隅っこの方に追いやられ、その代わりに、リンゴや梨、ぶどうが幅を利かせています。
リンゴには、緑色のものも、赤い色もあり、鮮やかです。
リンゴは種類によって、味や食感がけっこう違いがあるなぁと感じます。目に美しいのは赤いリンゴですが、生食で食べる味わいとしては、緑色のものの方が、好きかもしれません。
シナモンや砂糖で味付けして加熱、
それをパイシートに包めばアップルパイになるわけですが、
果物好きの私からすればそれはもはや、果物ではなくすでにデザートで、別枠に入ります。
それゆえに、真っ赤なリンゴは、果物でありながら、果物の枠ではなくデザートに入るのです。

生で食べる果物とすれば、りんごより和梨のほうが、ずっと好きです。
さっぱりした後味、しゃりしゃりとした食感、どちらも秋らしい味わいです。
そういえば、今年はまだ、梨を食べていません。
こう暑いと頭の中は、「季節は夏」と認識しているようで、梨を見ても美味しそうという気持ちがまだ、湧いてこないのです。
今、最も美味しそうと認識するのは、ぶどうのコーナーの端っこにそっと置かれたいちじくです。
私の中で、いちじくは、夏の終わり、晩夏の果物です。
いちじくの香りの香水を2つ持っているほど、いちじくは好きな果物です。ただし、いちじくの天然香料は毒性が強いため、そのまま使われることはなく、いちじくの香りというものは合成であるそうです。
そういうエピソードも、含めて、ちょっとクセのあるところが、いちじくらしいというか、好きなところです。
他にない、色気のある香りと柔らかい果肉とプチプチした種の食感が、夏の終わりを感じさせてくれます。
生のいちじくはとても痛みやすく、繊細な果物で、ドライいちじくとは全く味わいが異なります。干して保存しようとした先人達は素晴らしいですが、私は生のいちじくの方が好きです。
とはいえ、いちじくの季節も終わりが近づいてきているようです。
並ぶ数が少なくなってきました。

今、全盛期なのは、ぶどうです。
シャインマスカットの緑、巨峰の紺色に近い紫、明るい紫のデラウェアが並びます。
どれも美味しいのですが、シャインマスカットはやはり、格別に美味しいですね。
そういえば、先日、知人がお土産にくれた、ぶどうはベーリーAという、系統のブドウでした。デラウェアよりは巨峰に近いのですが、より酸味が強く、さっぱりした味わいです。
割と古い日本の固有品種だそうです。
個人的にはベーリーAの方が、今のように暑い時には美味しく感じます。
そうそう、果物コーナーのおしまいには、栗と松茸が置いてありました。
どちらも秋の代名詞です。
栗は大好きなのですが、生の栗を買って、美味しく調理できる自信がないので、手に取りません。少なくとも、定価では。
もし、お勤め品にならぶようなことがあれば、購入しようと思います。
その時は、茹で栗、もしくは栗ご飯にしてみましょう。
松茸は、全く興味がありません。
大きなキノコ…くらいの認識です。
お湯を注ぐタイプの松茸のお吸い物くらいしかご縁がないためかもしれません。
焼いて食べたら美味しいものなのでしょうか…。

そのまま、鮮魚コーナーに進むと、秋刀魚が並んでいました。
秋刀魚は好きです。ぜひ食べたい所存です。
しかし、まだ、買いたい値段ではありませんでした。もう少し待ってからかなと思っています。
1番美味しいのは塩焼きです。レモンか酢橘、そして大根おろしを添えたいところです。
でも、秋刀魚を使ったパスタや炊き込みご飯も美味しいし、蒲焼きも美味しい…。
秋の味覚と言われるものの中で最も好きなのは秋刀魚かもしれません。
先日、友人と回転寿司に行った際に、すでに秋刀魚は流れていたのですが、
初秋刀魚はもっと美味しく食べたいと妙な我慢をしてしまいました。
私にはこういうものすごく食い意地がはったところがあるのです。
食に興味がない人からするとよくわからないこだわりでしょう。
少し高価でも、今度の三連休あたりで、秋刀魚を食べよう、と心に決めます。
秋にならないなら、こちらから、秋を連れてくるまでだ、というように、
スーパーマーケットは秋の味覚で溢れています。
お菓子のコーナーに、芋味やかぼちゃ味、栗味が並んでいました。
季節が以前のように変わっていかなくても、
秋を探して、連れてこようとすることこそ、人間らしい営みかもしれません。


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千歳緑/code
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