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10月10日の手紙 連休明けの仕事は辛く妄想は捗る

拝啓

連休明けはいつも、仕事に行く気が起きません。
今朝はまさしくそうでした。
身体のあちこちが痛いような気もします。
多分気のせいなのですが。
でも、大人ですから、準備をして、外に出ます。こういう日は、痛みや気だるさに気持ちを向けてはいけません。
とにかくも、空を眺めるに限ります。
別のことに集中してないと、動けなくなるか、家に帰ってしまいそうになります。いい大人だというのに、情けないものですが、上を向いて空をじっと観察します。

雲が低く垂れ込めています。空は高く、その下に、やわらかな綿のような白い雲や引きちぎられた雲が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれています。隙間から見える空は青く澄んでいて、秋らしい青さです。
空気はやや涼しい程度ですが、念のために上着を羽織ります。
しばらく見上げていると上空はかなり風が強いことに気づきます。雲はぐんぐんと動いていき、大きな塊から小さな塊に別れ、その端がほつれ、太陽の光で輝いています。本物の綿か、綿菓子のような質感で、その繊維を触れそうな距離にさえ思えます。近くにある雲は白く、ずっと向こうの方の雲は暗い灰色です。巻き上がる雲の端を眺めていると少し気分がマシになってきました。

仕事というのは、続けて行っているから何とかやれているものなのでしょう。
トレッドミルで走り始めてしまえば、さほどつらくはないですが、家で横たわっている時に、トレッドミルのことを考えるのはひどくつらいのと似ています。出来ないことはないけれど、とても苦痛です。

仕事をせずに読書と昼寝で生きていけたら!
こういう時に、いつもそう思います。
「朝食の後、新聞をゆっくり読みたい」という理由で、仕事を早期リタイアした人を知っています。そして、リタイア後、幸せそうにしていることも知っているのです。

もし、仕事を辞めたら…と想像してみます。
まず、仕事着を全て捨てましょう。仕事をするために買った服なので、もう必要ありません。どっさりのシャツとどっさりのパンツ、ジャケット全てをまとめてゴミ袋に入れます。
さようなら、ゴミの日まで待つのももどかしいくらいです。
朝は、8時までは寝ることにします。一度起きて、ぼんやりする時間を存分に取ります。
体重を測って、歯磨きと洗顔を行います。今は押せば泡が出るポンプ式の洗顔料を使っていますが、仕事を辞めたら、石鹸を泡立てて顔を洗ってもいいかもしれません。
楽な服に着替えた後、香水をワンプッシュだけつけます。香水は毎日変えるのが良いでしょう。
昨夜のうちに予約ボタンを押しておいた洗濯物をカゴに入れ、ベランダに運びます。洗濯物を広げて、物干しハンガーに洗濯物を干します。急ぐことはありません。仕事は辞めたのです。
その後、掃除機をかけ、クイックルワイパーもかけ…るのはまた後で良いかもしれません。
どうして仕事を辞めたと言うのにこんなに真面目に生活をやってるんでしょう。嫌気がさしてきました。
これは脳内なのです。夢がなさすぎます。
もっと自由に、無職を楽しみたいところです。金銭的余裕が無く、健康を害した無職は辛そうなのでその点のどちらも心配がないこととします。
自由な無職…金も元気もある自由な無職とイメージし直しです。
家事は外注しましょう。料理は苦ではないので、料理だけ残します。
まず、朝8時過ぎまでは寝ます。そこは外せません。その後、起きて着替えたら、そこそこ大きいホテルまで出かけ、ホテルで朝食を取るのはどうでしょう。イングリッシュブラックファストくらい盛大な朝ごはんを食べたいものです。
最近、英国を舞台にした推理小説を読んでいるので、感化されています。読書で知ったものは体験したくなるタイプです。
ホテルで周りを観察するもよし、持ってきた本を読むもよしお昼過ぎまでその辺りで過ごすの良さそうです。さらに本を書い足しても良いでしょう。
帰り際にはキャロットケーキが有名な店で、キャロットケーキを
夕飯のために、スペアリブなどの骨つき肉か塊肉をスーパーで購入し、帰宅します。
夕飯の準備をしてホットクックに投げ入れ、出来上がりを夜に設定し、しばらく昼寝をします。1時間半ほど昼寝をしたら、もう夕暮れでしょうから、着替えをしてジムに行き、少しだけ運動をします。帰ったら風呂に入って汗を流し、出来上がった夕食を食べます。その後、食器を食洗機に入れます。熱いミルクティーを入れた上で、ゴロゴロしながら読書をします。noteを時間をかけて書いてもいいかもしれません。眠たくなったら、歯を磨いて、電気を消して布団に入ります。おやすみなさい。
…自由な無職という割に、小市民的な夢の生活ですが、それでもゆとりある生活のように感じます。好きなことを好きなタイミングでできる生活はとても気持ちよさそうです。
夢の生活には美味しいものと読書と運動が組み込まれています。これはこのnoteの大きなテーマの3つです。というか、この3つにしか興味がないのかもしれません。あとは睡眠、睡眠にも興味はあります。

つらつら考えているうちに職場につき、仕事モードがオンになりました。
妄想は無駄なように見えて、仕事場までの脳を安全に守る緩衝材のようなものです。現実にやけに不安を感じる脳を守る役目があります。そして個人的には、職場まで行ってしまえば、仕事モードは帰宅するまで、ほとんどの場合、切れません。
今回も連休からの離脱をなんとかやり抜けたようです。
明日はもう少し、職場に行くのが楽になるはずです。

それでは


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千歳緑/code
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