【要約】 残酷すぎる幸せとお金の経済学
今回紹介する内容は拓殖大学の教授で労働経済学の専門家である佐藤一磨さんの書かれた『残酷すぎる幸せとお金の経済学』の一部分です
▪︎経済学を用いて幸せになる方法について
①収入が高ければ幸福度も高くなる
一般的に年収1000万円がお金で得られる幸福度の上限だと言われており、お金持ちにとって年収とはゲームのスコアのようなものです
たくさん稼げるということはゲームでハイスコアを取ることと同様であり、ゲームと違うのは年収でのハイスコアは多くの人の役に立ち、評価されているということを示しています
つまり、幸せになりたければお金を稼ぐ必要があります
②独身男性の幸福度が最も低い
著者が実際に2018年から2000年までの子供を持つ人と持たない人の幸福度を調査した結果、既婚の男女の方が独身の男女より幸福度が高くなっていることが明らかになっています
この調査結果で注目してほしい点としては、独身の女性が結婚している女性との幸福度はそこまで変わらないのに対して、独身の男性と結婚している男性とでは幸福度の大きな差が出てしまっていることです
いろんな原因がありますが、一番に挙げられるのは『非正規雇用』が挙げられます
事実として既婚男性の88.1%が正社員であるのに対して独身男性の場合62.7%しか正社員がおらずバイトや派遣、自営業などの不安定な仕事をしている人が多いのです
人間というのは周りとの比較で幸せを感じる部分があるのでなかなか周りと自分の差を気にしないというのは難しいのでしょう
③子供のいる女性の生活満足度は低くなる
著者が1993年から2017年までの約2万2000人の既婚女性を分析したところ、子供のいない既婚女性よりも子供のいる既婚女性の方が生活満足度が低くなっていることが明らかになりました
さらに、子供が増えるにつれて生活満足度が大きく低下しています
子供を持つということは自分の時間が減り、ハードな育児に追われてたりとお金と時間がかかりとても大変です
④離婚は女性は軽症で男性は重症である
先ほども説明した通り、男性の幸福度は独身の時が最も低くなるため離婚して一人になると当然ですが不幸になりやすいです
著者が厚生労働省のデータを元に分析したところ、離婚の1年後には女性のメンタルはかなり回復してさらに2〜3年経つとかなり元気になっているのに対して、男性は離婚して2〜3年後もメンタルの不調を引きずっていることが明らかになりました
⑤幸福度のどん底は48.3歳でやってくる
ダートマス大学のデービット・ブランチフラワー教授が世界145カ国の年齢と幸福度の関係を調べたところ、どの国も約48.3歳で最も幸福度が低くなることがわかりました
というのも、それくらいの年齢になると大体自分の人生の全貌が見えてきますし、これから大きな変化を起こすことも難しくなり、体も弱っていきます
さらに、親の介護をする必要も出てくるので悩むことが多くなる年齢と言えるでしょう
▪︎【まとめ】幸せそうと思っていることと事実は異なることが多い
世間的には子供がいる家庭の方が幸せそうと思われがちですが、子供のいない男女の方が子供のいる男女より生活満足度が高いことが研究で明らかになっています
つまり、自分が頭で『幸せそうだ』と思っていることと事実というのは違うということが多いのです
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