【要約】給料の上げ方 日本人みんなで豊かになる【デービット・アトキンソン】
今回紹介する内容はアナリストであるデービット・アトキンソンさんの著書『給料の上げ方 日本人みんなで豊かになる』の一部分です
▪︎日本の給料水準は低すぎる現実
皆さん、日本の給料がOECD諸国で下から2番目だと知っていますか?
購買力調整という、各国の物価を揃えた基準で見ると、日本の給与はアメリカの約半分、ドイツの7割程度しかありません
この30年間で日本人の給料はほとんど上がらず、逆に税金や社会保険料が増加したため、実質的な手取り額は減少し続けています
一方、韓国は1990年には日本の61%だった給与水準が、現在では日本を上回る水準にまで成長しました
これが「失われた30年」と言われる所以です
この現実をまずは受け入れ、次にどう改善するかを考えることが大切です
▪︎日本人の給料が上がらない理由は「付加価値の低さ」
給料は基本的に、あなたが生み出す「付加価値」から支払われます
付加価値とは、仕入れた材料やサービスに自分の工夫やスキルを加えて生まれる利益のことです
例えば、100円の素材から2000円の商品を作れば、1900円の付加価値が生み出されます
しかし、日本の労働者が生み出す付加価値、つまり労働生産性は世界平均を大きく下回っています
2021年の統計では、日本の労働生産性はOECD加盟国中36位
アメリカやドイツはもちろん、韓国やニュージーランドにも遅れをとっています
▪︎手取りが減少し続ける社会構造
さらに、社会保険料の上昇が給料の手取りを圧迫しています
1990年から2022年までの間に国民負担率(税金+社会保険料の比率)は38.4%から46.5%に上昇しました
これにより、年収が同じでも手取りは減少しています
少子高齢化が進む日本では、これからさらに負担が増える可能性があります
つまり、「収入を上げる努力」をしなければ、今後の生活水準はどんどん低下してしまうのです
▪︎政府頼みではなく、自分自身で未来を切り開く
著者によると、日本政府は給料を上げるために様々な政策提案をしていますが、既得権益を持つ層の影響が強く、大きな成果には至っていません
政府や企業に頼りきりでは、現状が変わる見込みは薄いのです
だからこそ、若い世代が自分たちの未来を真剣に考え、自ら行動を起こす必要があります
▪︎給料を上げる具体的な方法
①スキルを磨いて付加価値を上げる
今持っているスキルに満足していませんか?
ITスキル、語学、マーケティング能力など、需要の高いスキルを学び続けることで、自分の市場価値を高められます
②イノベーションを起こす意識を持つ
どんなに小さなことでも、新しいアイデアや改善案を考える習慣をつけましょう
これがあなたの付加価値を大きく引き上げる鍵となります
③転職を視野に入れる
今の職場がスキルアップや給料アップの環境を提供していない場合、他の会社に移る選択肢も考えてみてください
転職市場を調べることで、あなたの価値を再確認できます
④ネットワークを広げる
自分の業界だけでなく、異なる分野の人ともつながることで、新たなチャンスや知識が得られることがあります
▪︎現状維持を捨てる勇気を持とう
人間は基本的に変化を嫌い、現状維持を好む傾向があります
しかし、今のままでは将来的に苦しくなることが明白です
リスクを恐れず、成長するための一歩を踏み出しましょう
▪︎【まとめ】給料を上げるには行動あるのみ
給料を上げるには、「行動」が不可欠です
自分の付加価値を高め、未来を切り開く努力をしましょう
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