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【要約】勘違いが人を動かす 教養としての行動経済学入門【エヴァ・ファン・デン・ブルック/ティム・デン・ハイヤー】

今回は行動経済学者であるエヴァ・ファン・デン・ブルックさんと、広告業界でクリエイティブディレクターとして活躍するティム・デン・ハイヤーさんの書かれたオランダでベストセラーになっている『勘違いが人を動かす』の一部分です


👇こんな人にオススメ👇
・マーケティングや教育に携わっている人
・行動経済学に興味がある人
・自己改善に興味がある人


認知バイアスとは、私たちが日常的に持つ思い込みや偏見が行動に影響を与える現象です


この本は、それを逆手にとって人を効果的に動かす方法を解説しています


今回は、いくつかの重要なポイントに焦点を当て、その実践的な応用方法をお伝えします





▪︎人を上手く動かす方法について


①人は「手間」を避ける生き物


人は基本的に努力を避け、楽な選択肢を取る傾向にあります


たとえば、商品の陳列位置を変えるだけで売り上げが大きく変わることがあります


アイスランドの研究者は、ポテトチップスを棚の上から中段に移しただけで売り上げが2倍になったという実験結果を紹介しています


これは、「しゃがむ」というわずかな手間を避けるために、人が選択を変えたからです




②嫌なことを減らすための手間のかけ方


ビジネスの世界でも、手間をかける・かけないの調整がよく利用されます


たとえば、自分がやりたくない行動を「手間がかかるもの」にしておくと、それを避ける傾向が強まります


楽天カードを使い続ける例などが挙げられていますが、手間を感じさせないことが、人の行動を維持する要因です




③やる気を引き出すために好きを組み合わせる


苦手な行動をやり遂げるために、「好きなこと」と組み合わせると、行動力が上がるという方法があります


たとえば、勉強中だけ好きなチョコレートを食べられるようにするなど、嫌なことをする時にのみ「ご褒美」を設定するのです


ペンシルベニア大学の研究では、ジムに行った時だけオーディオブックが聞けると、参加者のジム通いが50%増えたことが示されています




⑤損失回避の心理を利用する


行動経済学の中でよく知られる「損失回避」の心理も、行動を誘導するのに有効です


人は利益を得る喜びよりも、損失を避ける恐怖の方が約2.25倍強く感じるという研究があります


例えば、くじ引きで200万円当たる可能性があっても、100万円を失うリスクを恐れて参加しないことが多いのです


この損失回避の心理をうまく使うことで、より効果的に行動を促すことができます




⑤環境を変えることが行動を変える


意思に頼るのではなく、環境を変えることで行動を誘導することが効果的です


たとえば、Twitterを見すぎてしまうなら、ログアウトを毎回するようにすると、再度ログインする手間が増えて使う頻度が減ります


また、パチンコに行きたくないなら、現金を引き出さないよう電子決済だけで生活するなど、手間をかけることで抑制が可能です




▪︎【まとめ】避けたいことを面倒にすれば人生は好転する


この本では、人間の行動が勘違いやバイアスによってどのように影響され、どのようにそれを逆手に取って行動を改善できるかが詳細に説明されています


やるべきことを楽に、避けたいことを面倒にする環境作りが、私たちの行動力を高めるカギです





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