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ふわふわと気持ちいい


朝、フォローしている占いのInstagramに【今日は昨年1年の運気のおさらいのような日】みたいなことが書いてあってミルクティーを飲みながらふぅんと思った。

先週息子はずっと熱が出ていて、在宅で仕事をしながら自宅保育していたものだから、今朝も早くからテレビでパウパトを見ている。

仕事の間致し方なくテレビを見せていた弊害だ。

「息子くん、保育園のドア新しくなったみたいよ!見に行こうよ!」
そう言うと、行き渋っていたのが嘘のようにキラキラとした顔で支度を始めた。

ちょろい。
3歳児はまだかわいい。

外はあいにく雨が降っていたけれど、息子にとって雨の日は最高の日だ。

大好きな傘をさして、長靴を履けるから。
長靴で水たまりに入ることが出来るから。

家を出て歩くと水たまりを見つけるたびに「大きいねぇ」「小さいねぇ」とまるで水たまり評論家のようにまじまじと一つ一つの水たまりを見つめていた。

正門のドアのところに着くと、雨の中先生が新しいドアの鍵について説明してくれる。

足取り軽く教室の前に着くと、わたしがお休みの間に切った息子の前髪を見て先生が褒めてくれた。

「あらあらあらあら〜!かぁわいいですねえ!前髪でこんなに印象変わるんですね?」

わたしは短めがすきなので、うんと短くしていたのだけど、息子もまんざらでもなさそうに教室に入っていった。先生、ありがとう!!

登園も一週間ぶりでどうなることかと思ったけど、案外すんなり行ったので拍子抜けした。

家に戻って仕事を始める。

ここのところ朝起きても身体のあちこちが痛いよなぁ〜歳だな〜鍼にでも行きたいな〜なんて呑気に思っていたら、ただの高熱だった。

昼ごはんの後にあまりにもナチュラルに吐いたものだから、これはおかしいと思って熱を測ると39度を超えていた。

すごい。
体調不良にも気づかないくらい鈍くなっている。

人間というのは不思議なもので、それまでは平気で仕事をしていたのに「39度」と思うだけでしんどくなってくる。

終わらせる必要のあるものをサッと提出して、昼からお休みさせてもらうことにした。

布団にくるまっていると高熱だからなのか変な映像?が頭の中で浮かんだり消えたりする。

わたしは幼い頃高熱を出して「家が燃えてる!たぬきが家を燃やしてる!!そこの窓にいる!!早く捕まえて!!」と泣き叫び、母を怖がらせるなどしていたので、大人になってもその癖?みたいなものは変わらないのだな〜なんてのんびり思う。

うとうとし始めた頃、朝の占いをふと思い出した。

【今日は昨年1年の運気のおさらいのような日】

………。

高熱ぅ〜!笑

でももう昨年のことだからいいや、と思ってとにかく眠った。

今年は息子と色んなところに出かけている。

3歳も半ばを過ぎ、昼寝もそこまで必要なくなってきた。

1日のバイオリズムもなんとなくお互い把握していて、公共交通機関でぐずる時間帯(眠い時とお腹が空く時)を避ければ長時間の移動も問題ない。

息子が大好きな花火を見に行ったり、チームラボの展示を見たり、来月は満を持して地元野球チームの応援に行く(幼い時から応援歌を子守唄にして洗脳してきたかいがある!笑)

会話も大人と変わらないようにできるようになってきて、なんなら大人と話すより気も使わなくて楽しい。

親子で気が合うのは運が良かったなあと思っていて、息子には本当に感謝している。

今日熱にうなされながら久しぶりに一人で寝ていると、ああいつかわたしはこうやって一人で眠るようになるのだよな、と思った。

独身の時は当たり前に毎日一人で眠っていたのに、息子が生まれ、夜泣きに精神を蝕まれ、やっと眠るようになってからも朝早く起こされ、夜も寝かしつけに1〜2時間かかっていた。

しんどいしんどいと思っていたけれど、いつのまにかすんなりと眠るようになり、いつまで一緒に眠ってくれるかはわからない。

いつか全て過去になる。

寂しい寂しいと思いながら一人で眠るお婆さんのわたしがふと浮かんだ。

毎朝かあかかあかと抱きつかれて困るのも、熱でうなされている枕元にブロックをぶちまけられるのも、今だけなんだよなあ〜。

「痛い痛い痛い!痛いよやめてよ〜」
とブロックで胸をぐりぐりしてくる息子に言うと、

「うんうんいたいよね〜でもすぐ終わるからね、がんばろうねー」と言われた。

病院で自分が言われたことを完コピしている。

彼なりにわたしを治そうとしてくれているらしい。

「うんうんうん、これしないとね、直らないからね〜」と言われた。

先週熱を出していた息子のことをふと思い出す。

ああ辛かったんだろうな。
もっと優しくしてあげたらよかった。
熱を出してる時変わってあげたいと思っていたけど、もう息子治ったんだから変わらなくていいんだけどな…

なんて思っていると突然満面の笑みでかあか大好き!と抱きつかれた。

お、重い…!

いつまでかなぁ、いつまでこう言って抱きついてくれるのかなぁ。

熱が出ると感傷的になってよくない。

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