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「つもり」は、「つもり」に過ぎない

思い込みが変わったこと

社会人になろうとしていた頃のこと。

内定をもらっていた職場で、実際に働き始める前の
事前研修みたいなことがあった。

まだ学校を卒業していたわけではなく、冬休みの間にその職場に行って、数日間働くというものだったのもあり、まだまだ学生気分だったんだと思う。

のちに直属の上司になるその人は、学生のお手伝いとしてではなく、きちんと職場の仲間として、後輩として叱ってくれたことは今になってはわかるけど、その当時は理解出来なかった。


実際に叱られたのは、自分ではなくて同じ研修に参加していた同期だったのだが、今でも忘れられない。

どんなミスをしたかまでは、ハッキリ覚えていないのだけど、その同期が何かミスをした。

その時に上司であるSさんに「きちんとやりなさい!遊びじゃなくて、仕事なんだから。」「仕事をするうえで社会人も学生も関係ない!」と。

その同期はその注意を受けて、「私だってやっているつもりなんです!」「きちんとやっているつもりなんです!」と言い返した。

そうすると、Sさんは「『つもり』はつもりでしょ!」
「『つもり』はきちんとやっているにはならない!」
「あんたたちは何かあれば『つもりです。とかつもりだった。』っていうけど、それは『つもり』なだけなんよ!」「『つもり』ならやらなくていい!」と答えたんです。

忙しいこともあって、その時は忙しいのを当たらないで欲しいよね~とかいって、うやむやに同期を慰めたりしたんですけど。

その日の研修の終わりにSさんは、『つもり』と『やる』は全然違うんだよときちんと順序だてて説明をしてくれました。

まだ10代だった自分には、その説明を聞いても納得するところまではいなかったんですよね。


それから数年経って、自分が部下を持つようになったとき、後輩ができたときにSさんが話してくれたこと、説明してくれた意味、『つもり』は『つもり』でしかないことがわかったんですよね。


それ以来、ボクは『~のつもりです。』とか『~するつもりなんですよ~』とは言わないようにしています。

『つもり』は思っているだけで、実際にやっているわけではないんですよね。

『つもり』は誰でも出来ることなんです。
『つもり』は『つもり』に過ぎないんですよね。


思っているだけではダメなんです。
ちゃんと行動に移していかないとダメなんですよね。

Sさん、ありがとうございます。
今ではきちんと言われた意味も、教えてくれたことも理解できます。


パナソニック×noteの投稿コンテストのテーマ、
「#思い込みが変わったこと」をきっかけに書いた記事です。

若かったからとか経験不足だったからってことは、
もちろんあったわけですが、きちんと社会人として扱ってくれた、接してくれたからこその言葉だったことをこの記事を書きながら、さらに思って、これからもこのことを、忘れずに仕事と向き合います。


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。

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