分けあえることを幸せに感じる
善哉を食べよう
善哉とは・・・なんかおしるこみたいなイメージがありませんか!?
関西ではつぶ餡を使った温かい汁物をぜんざいと呼んでいて、こしあんを使ったものをおしること呼んでいたようです。
それが関東に伝わっていくうちに、あんこの種類にかかわらず、温かい汁物をおしること呼んでいて、汁気のないあんこをお餅にかけたものをぜんざいと呼んだようです。
このぜんざいを初めに食べたのは、
なんと昨日の記事の主役である、一休さんこと
一休宗純なんですって。
この食べ物を食べた一休さんがあまりの美味しさに仏教用語である「善哉(ぜんざい・よきかな)」と叫んだといわれ、それが名前として定着した。という説。
もうひとつは出雲地方で振る舞われていた「神在餅」のじんざいの部分が訛っていき、ぜんざいと変化していったと言われている説。
どちらも史実にそれぞれの形跡があるようなのですが、一休さんの方に関しては………。
さて、皆さんは夫婦善哉を知っていますか!?
2つの器に盛られたぜんざいのことですが、
その始まりは、大阪の法善寺の横にあったお店「お福」といわれています。
一人前のぜんざいを2つの器で出すことによって、なんだかお得な気持ちになること、
2つの器によって夫婦善哉と呼べば、なんだか良さげですもんね!
その戦略?発想?は見事に大当たりします。
実際はどうかはわかりませんが、聞いた話では、2つを合わせても一人前より少し考える少ないようです。
そこは大阪の商人気質というか商売上手のとこでしょうかね。
その頃からお店の名前が「夫婦善哉」になります。
この夫婦善哉から発想されて作られたのが、
織田作之助著「夫婦善哉」だそうです。
大阪で有名なところに連れていってくれと云われて、織田作之助は夫婦善哉に連れていき、それにまつわる話をその人にするというわけです。
作之助の夫婦善哉が読まれるようになり、元々繁盛していた夫婦善哉はより一層繁盛するという、今でいえば相乗効果があったようです。
今でも、大阪・法善寺にはお店「夫婦善哉」はあります。名物である「夫婦善哉」を食べることが出来るんです。
2人で食べれば円満になる、一人で食べたら良縁を結べるといわれております。
ただ、縁起物なので分けては食べない方がよいようです。
縁起物というのはいつの時代も流行になるようですね。
まさに善哉ということで、
本日はこれにてお開きといたしましょう。
本日、1月10日は善哉忌。織田作之助の命日です。冬の寒さを温かい善哉で、ホッとひと息ついてみるのはいかがでしょうか!?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。