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ウェブ広告運用を自社で内製化してるお客さんがやらかしてたクレイジーな運用晒す
ウェブ広告の運用は別に専門家じゃなくても出来る。最近は自働化も進んでいるし、広告の運用を自社で内製化してる企業も多いよね。
僕は広告代理店の立場だけど、うまくやれるなら手数料払って代理店に運用させなくても別にいいと思ってる。
うまくやれるなら。
今回はウェブ広告の運用を内製化してたお客さんから広告アカウントを引き継いだ際に目撃したやべぇ広告設定について語っていくぞ。
指導者がいない故に陥ってしまったクセがスゴイ独自流派の広告運用をご照覧あれィ
マジカルバナナターゲティング
これは僕が考えた造語だ。
ところでマジカルバナナはご存知だろうか?マジカル頭脳パワーというテレビ番組で一斉を風靡したパーティゲームだ。
いわゆる連想ゲームで、リズムに合わせて「バナナと言ったら滑る、滑ると言ったら滑り台、滑り台と言ったら公園…」といった具合に関連性のある単語を繋げてゆくゲームだ。リズムに合わせて言葉が出せなかった奴が負けて抜けていく。
この楽しい楽しい遊びを何故か広告運用でもやってしまう人がいる。
「弊社の商品と言ったら富裕層、富裕層と言ったら企業幹部、企業幹部と言ったらタクシー移動が多い!よし!タクシーに興味関心のある人に広告を配信しよう!!」
まじ?それでいいの?
高級商材だから企業幹部に当てるまではまだ理解できるけど、タクシーとなるともはや商材全く関係なくなっちゃってるよ!
そんな「拡大解釈しすぎ」なターゲット設定。色んなパターンの「なんでこんなターゲットに広告配信してるんですか?」項目があってカオスと化していた。全くオススメしない。
少額予算で大量クリエイティブ入稿
数万円の少額予算の割に、クリエイティブバリエーションだけはやけに気合が入っているパターンだ。数十のクリエイティブを入稿していた。
せっかくクリエイティブのABテスト的なことをやっているのに、案の定データが数多くのクリエイティブに分散してしまい、どの広告が優秀なのかいまいち判断がつかなくなってしまっていた。勿体ない。
徐々に追加削除を繰り返して優秀なパターンを見出していくのが良いだろう。
いにしえの1広告1キーワード
リスティング広告の運用において、大量の広告グループを用意して、それぞれに1つだけキーワードを設定し、そのキーワードを含む広告を1つずつ設定しておく、という途方もなくダルい運用テクがかつてあった。
残念ながらもはやいにしえの記憶だ。
というかこの時代にリスティング広告に触れてなくてよかった。絶対ダルいだろ。よくやってたな先人たち。
この設定を見たとき、歴史の資料集に載ってる文化財を生で見た時みたいな気持ちになったぞ。
これも大量の広告グループにデータが分散してしまうので機械学習を妨げてしまうとして今は推奨されていない。
今は1つのグループになるべく多くのキーワードを集約し、ひとところにデータを集約して機械学習を促進し、最適化を押し進めるというのがセオリーとなっている。
まとめ
広告運用は絶対プロに任せとけとは言わないが、独学で広告運用を行う場合は自分が変な運用をしていないか、常にアンテナを張っておく必要があるぞ。
大抵確立された広告運用のセオリーがあるのだから、オリジナルで風変わりなことをすると大抵グダるから気をつけるんだな。