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大学授業一歩前(第66講)

はじめに

今回は、予備校講師の山下翔平先生に記事を書いて頂きました。お忙しい中記事を作成して頂きありがとうございました。是非66講をご一読くださいませ!!

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:新塾の塾長です。またスタディサプリで講師をしています。子供の頃は引っ越しが多かったです。幼稚園は釧路と札幌。小学校は栃木、東京、大分。中高は福岡。大学からは東京で暮らしています。早稲田大学法学部出身で、文科省で働こうと思っていたのですが面接に落ちたことをきっかけに国語講師になりました。勉強に関しても14歳で英検4級に落ちる、高校では夏休み明けの実力テストでは学年で2年連続434/440と、とても勉強ができるとはいいがたい中高生でした 笑

オススメの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。

A:自分がどれほど遊べば満足するかの限界を知ることは大切だと思います。「遊びたい」と一言で言っても、その欲求の本当の深さは遊び尽くすことでしかわかりません。学生時代に「遊び足りなかったな…」という思いがある人は社会人になってからも中途半端に遊んでしまい、結局大成しなかったりします。何か資格試験や将来の目標がある人は別ですが、ゲームでも旅行でもバイトでも何でもよいので、徹底して遊び「遊びの面白さってこの程度なのか」ということを深く認識するのは大切かと思います。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのようなものだと思いますか。

A:「自分にとって、より人生を楽しめる社会人になる方向性を探ること」だと思います。私が所属するサークルにはOBの方がよく遊びに来てくれましたが、「大学生より社会人の方が楽しい!」という方は少数でした。「大学よりつまらない仕事は続かなそうだな…」と思い、遊びながらも「大学生より楽しい社会人になるにはどうすればよいか」という問題意識を常に持っていました。大学は所詮4年程度のものです。長期的な視座も持って大学生活を送ってほしいと思います。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学びの異義を教えてください。

A:自分自身を変化させ、人生をより楽しくしてくれるものだと思います。個人の経験のみでは世の中の事象に対する認識は極めて限定的になります。自分よりはるかに賢い人が膨大な時間をかけて考え、形にした結果の集積が学びの対象です。それを読むだけで趣味やビジネス、生き方の知恵を得ることができます。 例えば私の授業でいえば、学んでいると自分自身も変化するので、同じ授業をしていても以前とは違う教え方や発見があり楽しいのです。逆に学びがなければ100%授業に飽きます。学びは楽しさに通じるものです。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊の一冊を教えてください。

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A:梅原大吾(2012)『世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」勝ち続ける意志力』(小学館)をお勧めします。受験勉強では自分の行動と社会的な需要の不一致に悩むことはあまりないかもしれません。しかし、社会では、自分のしたいことと社会的な需要や評価が一致しないことが生じてきます。「ゲーム」という社会的な需要が一切ない行為に情熱を感じた筆者の悩みや苦闘が赤裸々に語られているのが本著です。社会の需要を探るビジネス的な思考とは対極的な生き方から生まれた筆者の哲学は、多くの人に妥当する普遍的価値を持っていると考えています。

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージをお願いします。

A:卒業生から「特にやりたいことがないんですよね…」と就活の相談を受けることがありますが、「やりたい」という意識は「行動」があってこそ生まれる感情です。お寿司を食べたことがあるからこそ、「お寿司はおいしい」という感情が生まれ、また食べたくなるのと同じです。その意味で、遊びでも読書でも勉強でもバイトでも、「行動」することが、皆さんの人生の指針を形作ってくれます。興味があることには軽やかなフットワークと共に取り組めると素敵な大学生活が送れるのではないかと思います。大学生活楽しんでくださいね。

おわりに

今回は、予備校講師の山下翔平先生に記事を書いて頂きました。お忙しい中記事を作成して頂きありがとうございました。梅原大吾(2012)『世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」勝ち続ける意志力』(小学館)は私自身も読んだことが無く、これは気になるので早速書店に行ってみようと思います!!次回もお楽しみに!!


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