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大学授業一歩前(第74講)

はじめに

今回は、Youtube等で多面的に活躍してらっしゃる哲学徒のりゅうたろ様に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございます。是非ご一読くださいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えて下さい。

A:私は現在、本や動画で、哲学に関する内容を発信する活動を行なっています。
本当に大したものではありませんが、活動の内容は以下のようなものです。

オススメの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えて下さい。

A:学校には、基本的に「権威」としての「評価者」がいます。
「権威に認められる」ことは社会的に考えれば自分の評価を大きく上げるものではありますが、それが本当に正しいと言えるということかどうかは、自分で考えなければ、それは「受け売りの理解」であって、それは知識の正誤や確信の足場が他人任せになっている「他者依存的」で「不安定」なものです。また、これは一個人の倫理に関わるものでもあります。結論として、大学生におすすめの過ごし方は「自分で考える」という習慣をつけるということです。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのようなものだとお考えになりますか。

A:ものすごく月並みですが「自分のやりたいことを見つけて、それをすることができる」ということがこの世界における最高の能力です。
人の目標は「幸せ」になることだとすると、幸せになるための一番の近道は「(広義の意味で)好きなことをする」ということだからです。「好きなこと」をするための手段(例えば高い給料など)を獲得するため努力することはもちろん良いことですが、もしその手段が好きになれない場合、好きなことを探すのが私のおすすめの過ごし方です。その時間があるのも、社会人よりも学生により多く与えられているものだと思います。

学ぶ意義

Q:ご自身とっての学ぶ意義を教えて下さい。

A;私は哲学や音楽を日々学んでいますが、それは自身の感覚として、ただ好きな事をしているだけなので「学ぶ」という感覚はあまりなく、ある意味ではほとんど遊んでいるのと変わりません。哲学書を読もうが映画を観ようが大した変わりはないと考えています。あえて「学ぶ」という言葉を使うとすれば、私にとっての学ぶ意義は、それが自体が楽しいものだからです。漫画や単純なレジャーと違う点があるとすれば「新しい技を覚える」ような楽しさもあります。重要な点として、同じなのは「それ自体が目的」ということです。カントの「定言命法」という言葉にも当てはまります。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

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A:大学生と言っても色々な人がいると思いますが、より多くの方にその内容が当てはまるであろう一冊は、ニーチェの『善悪の彼岸』、『道徳の系譜学』だと考えています。この本をおすすめする理由は「②大学生におすすめの過ごし方」の内容から派生するものです。

自分の「善」は「彼岸(向こう側)」にあるのか、それとも「此岸(こちら側)」にあるのか。「教師」「親」、企業に属するなら関わっていくであろう「上司」や、「しきたり」「文化」。歴史を元にしたニーチェの普遍的な心理学的解剖、それぞれの時代でそれぞれの文化と相対する個人の取るべき思考とは。

画像はニーチェ著・木場深定訳(1964)『道徳の系譜』、ニーチェ著・木場深定訳(1970)『善悪の彼岸』になっております。

メッセージ

Q:学生へのメッセージをお願いします。

基本的には、一言に「学生」と言ってもいろんな考え方、目標、立場、知識をお持ちの方がいると思うので、一括りにしてものを言うのは気げ引けますが「学び」というのは一般的には「手段」として捉えられています。それは別に悪いことでもなんでもありませんが、手段として知識が存在する時、その多くは「仕事(金銭)」に向けられるというのが多くの場合に当てはまります。なぜなら、金銭的余裕はどの程度かの自由を生むからです。お金があるのに越したことがないにしても、その「自由」は目的のようであって何かをするための「手段」に過ぎない(例えば「ギガ使い放題」は目的ではない)、というのは意外と気づかれていないように私には思われます。

おわりに

今回は哲学徒の哲学徒のりゅうたろ様に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございございました。

結論として、大学生におすすめの過ごし方は「自分で考える」という習慣をつけるということです。

哲学の基本は自分で頭を使う事だと私は思います。意外と身近に哲学は存在するのかもしれません。次回もお楽しみに!!


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