大学授業一歩前(第46講)
はじめに
今回は公共政策に携わるお仕事をなさってらっしゃる若生幸也様に記事を書いて頂きました。👇は先生の著書になります。宮脇淳・若生幸也『地域を創る!「政策思考力」入門編』ぎょうせいです。公共政策学を学ぶ方にはオススメです。非常に分かりやすく説明しつつ専門性を高く私もいつも参照しております。
プロフィール
Q:ご自身のプロフィールを教えてください。
A:若生幸也(わかおたつや)
株式会社富士通総研公共政策研究センター長
岐阜県関市出身、2002年岐阜県立関高等学校卒業、2006年金沢大学法学部卒業、2008年東北大学公共政策大学院修了後、2008年4月富士通総研入社。2011~2013年に北海道大学公共政策大学院専任講師(出向)、2013年富士通総研復職。兼務として東京大学先端科学技術研究センター客員研究員・北海道大学公共政策大学院研究員、第31期日本商工会議所規制・制度改革委員会学識委員など。専門は地域政策・自治体経営・規制改革。
オススメの過ごし方
Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。
A:学生は最も自由な立場です。誰にでも話を聞きに行ける機会はこの時期を過ぎると少なくなります。誰もが「看板」を背負うとどうしても聞けない場所が出てきてしまうのです。自分のやりたいと思うことに忠実になって「経験値」を高めてください。ひとつのテーマに全力投球するのも大学時代が最適です。学業・地域活動・アルバイト・何でもかまいません。全力投球した経験は必ずその後に役立ちます。自分に「負荷」をかけてください。
また大学・大学院の同期はいまでも情報交換する大切な仲間です。何があっても助け合おうと思うのはこの仲間しかいません。そんな最高の仲間を作ってください。
必須の能力
Q:大学生に必須の能力とはどのようなものだとお考えになるでしょうか。
A:大学・大学院の後に多くのみなさんは就職活動が控えています。もちろんスキルが求められる部分もあるのですが、むしろ考え抜ける知的体力や人間的な魅力、そしてどんな想いを持っているのかを社会人は見ています。現状を把握し、問題点を見つけ出し、その要因を特定でき、解決案を出せるなら、少なくとも我々の業界は大歓迎です!
学ぶ意義
Q:先生にとっての学ぶ意義とはどのようなものでしょうか。
A:学ぶ意義は可能性を広げることに尽きます。私は大学・大学院で高校時代とは見違えるほど学びました。学びは「可能性を広げる」ことに他なりません。大学時代に何をやりたいか分からないのに学ぶのは酷ですが、可能性を閉ざしたくないのであれば残念ながら学ぶしかありません。もちろん自分の好きなことを起点に、「自分のやりたいことは何だろう」と考えることも重要です。
オススメの一冊
Q:大学生にオススメの一冊を教えてください。
A:私がオススメする★5の本は以下にあります。好きなものを選んで読んでみてください。
https://booklog.jp/users/u-lev2/all?category_id=all&status=all&rank=5&sort=sort_desc&display=front
メッセージ
Q:大学生へのメッセージをお願いします。
A:書を持ってまちに出よう。
文献で学んだことが具体的に現実社会や政策の動きとしてどのように現れているかを確認してください。その過程の中で、いろいろな人に話を聞くことも大切です。次に、その現実社会や政策の動きが文献で学んだことと異なるのであれば、理論的にどう位置付けられるかをもう一度文献を参照しつつ考えてみましょう。結局、この繰り返しが理論と実践を橋渡しすることになります。
おわりに
先生はご自身でブログもやってらっしゃるので、是非ご覧ください。
また、大変お忙しい中作成して頂きありがとうございました。
https://booklog.jp/users/u-lev2/all?category_id=all&status=all&rank=5&sort=sort_desc&display=front
私自身学びの「公共」空間を創ることを目指してこのnoteを構築し始めたのですが、まさか実際の社会で「公共」に携わる若生先生に記事を書いて頂くことになるとは本当に感謝しております。
現状を把握し、問題点を見つけ出し、その要因を特定でき、解決案を出せるなら、少なくとも我々の業界は大歓迎です!
この言葉を胸に私も「公共」に携わる仕事をしたいと思います。まだまだ学び続ける必要があるようです笑 次回もお楽しみに!!