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大学授業一歩前(第109講)

はじめに

今回は福岡市で学習塾を運営している傍ら地域のサードプレイス「福岡シーニュ」の活動もされている秀島様に記事を寄稿して頂きました。お忙しい中のご作成ありがとうございました。是非、ご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:2006年から福岡市南区で個人経営の塾を開いている秀島といいます。高校1年進学時、中学1年生の学習内容すら身に付いていなかった状態から現役で明治大学政治経済学部経済学科に合格。このようなレアな経験をしたからだと思いますが、現在の学力で子供たちを選別せず、「どのような実力からでもやればできる」をモットーに授業をしています。

オススメの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。

A:時間を自由に使える学生時代、遊び・恋愛・バイト・勉強やれることはなんでも真剣にやっておくことを勧めます。どんなことにも必死に取り組めば「あ~あんなことやったな~、バカだったな~、楽しかったな~、悔しかったな~」など、すべてがいい思い出になり、人生の宝になるはずです。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのようなものだとお考えになりますか。

A:「大学生に必須の能力」ってなんだろう?いろいろあって迷ってしまいましたが、一つ上げるとすれば、「人を好きになる能力」です(これを能力と言っていいんですかね?)。社会を生きていくうえで役立つのは「他者から好かれること・興味を持ってもらえること」だと私は思っているのですが、そういう人って「人を好きな人」が多いと思うんですよね。もし「自分はあんまり他人に関心を持っていないな~」と今思ったなら、意識的に人を好きになって、一つ一つの出会いを大切にしてみてください。たぶん、今まで以上に生活が楽しく明るくなると思います。

学ぶ意義

Q:ご自身にとっての学びの意義を教えてください。

A:「学ぶことで自分の可能性を広げられる」これが学びの意義だと思っています。知識を増やし技術を高めていけば、いままでできなかったことができるようになります。できることが増えれば、「あれをやりたい」「これもやってみたい」と興味・関心の幅が広がります。そうなれば人生楽しくなりますよね。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

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A:ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』を勧めます。大学生になってからは1から10まで丁寧な指示を与えられることがなくなり、「自分で考える」ことを求められる機会が増えたはずです。「いままで言われてきたことを素直にしていればよかったのに急に自分でやれと言われても困る」。このような悩みを抱えているのであれば、この本を読んでみてください。「自分で考える」意味と方法が分かるようになるはずです。

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あともう一冊、どうしても勧めたいのが、苫野一徳先生の『どのような教育が「よい」教育か』です。私が哲学に興味を持つきっかけになり、現代文を勉強する重要性に気づかせてくれた本です。教育関連の職に就く予定のない方も是非読んでください。

メッセージ

Q:大学生へのメッセージをお願いします。

A:「やりたいことがない」と悩んでいる学生は少なからずいると思います。私は「やりたいことがない」と言っている人は何もやっていないからだと思っています。興味・関心がなにもないのであれば、なんでもいいからやってみる。コロナ禍の今はかなり制限はありますが。たとえば、バイトをしてみる、旅行(日本一周なんてのも面白い)をしてみる、本を読みまくる、などです。頭の中だけでやりたいことを探そうとしても見つかるわけがありません。とりあえずなんでもいいからやってみることで、いつの間にか「あれ、これ結構面白い。やってみたいかも」というものが出てくるはずです。「やりたいことがない」と悩んでいる人は、なんでもいいからとりあえずやってみましょう。

おわりに

今回は福岡市で学習塾を運営している傍ら地域のサードプレイス「福岡シーニュ」を運営なさってらっしゃる秀島様に記事を寄稿して頂きました。

とりあえずなんでもいいからやってみることで、いつの間にか「あれ、これ結構面白い。やってみたいかも」というものが出てくるはずです。

コロナ禍、アクティブに動くことが出来ないのは本当にもどかしいですが、今出来ることは、書を読むことだと私は思います。本を読み、筆者と交わる、そして何をやりたいか見つける。これが今出来ることだと信じています。次回もお楽しみに!!


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