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IT企業が発行する「情報誌」の作り方 その2 | 編集部の奮闘と挑戦:制作工程編  

こんにちは。
ユニリタマガジン編集部です。

前回の記事では「IT企業が発行する「情報誌」の作り方 | 制作の舞台裏、お話しします!!」ということで、私たち編集部が携わっているユニリタマガジン(以下:マガジン)の制作工程や体制などを紹介しました。

今回はその続きをお伝えしたいと思います。
前回の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。


この1ヶ月は、本業であるマガジンの制作作業にてんてこ舞いでしたが、先日、なんとか無事に最新号 ユニリタマガジン vol.71を発行しました。
今回は、特別企画として、「DX推進の現在と未来」というテーマで、有識者をお招きした座談会を実施し、その熱い議論をお届けしています!

そのため、いつも以上に気合が入り、制作作業に没頭していました。
編集部の渾身の1冊となっていますので、DX推進に興味のある方、課題をお持ちの方はぜひご一読ください。

改めまして、前回の続きとして、制作工程の詳細をお伝えしたいと思います。
最後までお付き合いください。



毎回大変! 制作工程

前回の記事では、制作工程とその概要をお伝えしました。
内容は以下の通りです。

① 制作予算の確保
② 外注先の選定
③ 企画立案
④ 台割作成
⑤ 編集・校正&校閲・校了・下版
⑥ 発行後の作業

今回は、このそれぞれの工程について、作業内容の詳細やユニリタのノウハウなど、その舞台裏で繰り広げられる奮闘ぶりをお伝えしていこうと思います。


① 制作予算の確保

マガジンの制作に必要な予算を検討する際は、制作費、印刷費、eBookやPDFなどの多様なメディアに対応するためにかかる費用を考慮する必要があります。
ユニリタでは、毎年4月の期初に合わせて年間予算を申請しますので、3月に1年間の制作計画を立て必要な予算を算出し申請しています。

逆にいうと3月に申請し予算が確定してしまえば、その後は大きな計画の変更がない限り特に工数がかかるものではありません。

早々に年間計画を立て予算を確定することで、その後の制作工程に集中し、マガジンの品質維持・向上に注力することができます。



② 外注先の選定

マガジンの制作では、デザインやレイアウト稿の制作(組版作業)などを外注しています。後ほど、編集のプロセスについても詳しく説明しますが、以前はこの組版作業を社内で行っていました。雑誌の組版を内製している会社はほとんどないんじゃないでしょうか?

しかし、あまりにも専門性が高く工数もかかる作業のため業務は属人化してしまい、担当者(私も以前担当していました)に大きな負担がかかっていました。また、属人化により、号数を重ねるとデザインのマンネリ化というか、どうしてもテイストが似てきてしまいます。

このような課題を改善するために外部の制作会社に外注しています。
外注することで、より多様なデザインと新しい制作のアプローチが導入され、マガジンのクオリティー向上を図っています。

これまでのマガジンの表紙デザイン

しかし、外注企業やデザイナーさんに対しても、ある程度の期間を継続して依頼をするとデザインテイストのマンネリ化は起こってしまうので、定期的に外注先を変えたりしています。

とはいえ、お付き合いを重ねることで、ユニリタのトンマナや事業内容を理解しデザインに反映するなどのメリットもあるため、それほど頻繁ではありません。
5年に1度ぐらいの感覚でしょうか?


③ 企画立案

この企画立案以降の工程から、毎回のマガジン制作において不可欠なルーチンワークとなります。

この企画立案は、編集部メンバー全員でアイデアを出し合い、次回発行するマガジンのテーマや、ラフな台割までを検討する重要な工程です。

テーマの選定には、

・IT業界のトレンド
・社内のイベントスケジュール
  (製品・サービスの開発状況やリリース計画)
・販売戦略(製品・サービスの優先度)
・発行時期に合わせた社内・社外の時事ネタ

これらの要素を組み合わせることで、バラエティーに富んだテーマの選定を行い、読者にとって有益な情報を提供できるマガジンの制作を心がけています。

また、毎回、マガジン発行後には、社内に向けた利用者アンケートを実施しており、利用の感触やお客様の反応、各記事の評価やメディアごとの利用頻度、取り上げてほしいテーマや要望などを収集しています。
そこに寄せられた回答も踏まえて、統合的に判断し「次回のテーマ」を決めています。

実際に、冒頭でお伝えした最新のマガジンでは、このアンケートの回答から過去に行った座談会に対する評価が高く、定期的な実施を望む声が多かったため、今回の座談会につながりました。

また、アンケートに寄せられる改善要望には積極的に対応しています。

一例を挙げると、以前のマガジンの活用方法は、お客様に印刷物を直接お渡しし、内容を説明したりお客様の情報をヒアリングしたりしていました。

しかし新型コロナウイルス発生以後、お客様に直接会うことが難しくなり、印刷物をお渡しできなくなってしまったため、すぐにeBookやPDFなどの電子データを中心とした運用に切り替えました。

以前のマガジンは印刷物をお渡しし、内容を読んでいただくことを目的にしていたため、文章が多く文字で詳細な説明するレイアウトが多かったのですが、Web会議での打ち合わせが多くなり、その場でマガジンの紹介をするにも、モニターを通じて文字がびっしり詰まった紙面をお見せしてもなかなか頭に入ってきませんよね。

そこで現在は、以下のイメージ(ユニリタマガジン vol.68)のように文字をなるべく減らし、図版(表組みやイラスト)で伝えたい内容を記載するレイアウトになっています。

いかがでしょうか?
Web会議でモニター越しに説明することを想像してみてください。
図版によって、要点がまとめられているので、説明する側も説明しやすいですし、お客様も理解しやすくなっていると思いませんか?(自画自賛)

このような改善もアンケートや営業メンバー、編集部メンバーから寄せられた意見に耳を傾け、積極的に取り入れているからこそ実現できると思います。

このように、組織全体の情報を洗い出し、優先度を検討しながら、より多角的な視点から企画立案を進め、かつ継続的に改善することで、読者にとって有益な情報を提供できるだけでなく、説明するユニリタ社員にとっても利用しやすい魅力的なマガジンの提供を目指しています。


思いつくままにつらつらとお伝えしていたら、記事が長くなってしまったので、今回のお話はここまでにします。

次回はユニリタマガジンの制作工程の④ 台割作成から、その具体的な内容について紹介します。

次回は、もう少しはやいサイクルで記事を投稿しようと思います。
ぜひご期待ください。



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