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ななめよみ詰所その3 オスカー・ワオの短く凄まじい人生


 「オスカー・ワオの短く凄まじい人生 」 ジュノ・ディアス 都甲幸治 久保尚美 訳(Shinchosha CREST BOOKS)

 第二回2011年度Twitter文学賞 第一位 ピュリツァー賞、全米批評家協会賞W受賞。

 いやーこれは面白かった。何年振りかで没頭して夢中になれたのだったなあこれそうだった。
 ジュノ・ディアスは1968年ドミニカ共和国生まれ。「オスカー・ワオ・・」と「ハイウェイとごみ溜め」わずか二作で大学の創作科で教鞭をとるように。
 日本版「オスカー・ワオの・・」は世界で初めての検索無しで読了できるオスカー・ワオで、他言語ではオスカー・ワオを読むための情報サイトが存在するらしい。膨大なドミニカ史、オタクに纏わる解説が付記されている。

 「21世紀の世界文学30冊を読む」都甲幸治 でだったと思うけれど、今、世界文学の括りをつけて文学を紹介するのは難しくなってきている、選評する側の立場で揺らいでくるのだ的なことをおっしゃっていたかと。米国では21世紀にはいる頃まではカート・ヴォネガットが創作科で教鞭をとっていた、その教え子が表舞台でちらほらがんばっていたのだそうだ。小説家になるのには創作科を経由するのが米国ではポピュラーであるらしい。(この段落は数年前の読後の記憶をもとに書いています)

 主人公の人生を思うと・・とても胸をうつ面白い小説です。


(*'▽')。

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