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オライリーのLEAN UX (第3版)から学んだこと_①考え方編

目次


そもそもlean(リーン)って?

lean(リーン)
ぜい肉の取れた、体が締まった、痩せた

https://eow.alc.co.jp/search?q=lean

ビジネス上では「リーン生産方式」などといった、
製造の工程から無駄を省いた生産方式
という使われ方をしている。

本の紹介

「Lean UX」とは、リーン思考のユーザー体験設計(UXデザイン)プロセスです。リーン・スタートアップやアジャイル開発の原則をUXデザインに適用し、短期間でユーザーにとって最適なデザインとプロダクトを導きだします。
本書は、プロトタイプを使った仮説の検証、MVPの構築、さらにユーザーからのフィードバックを効率的に得る方法などLean UXのプロセスを解説します。
今回の改訂では、ツールやメソッド、機能やイニシアチブなどプロダクト全体を視覚化する「Lean UXキャンバス」を紹介し、さまざまな職種がかかわるプロダクト開発で、チーム内のギャップを埋め、変化を的確に捉える方法を説明します。

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119984/

以下、本の内容をざっくりまとめてみた。

1⃣ Lean UXの原則

組織と方針

  • 中心メンバーは10人以下で、同じ場所で作業する

  • 部門を横断し、各自が権限を持つ(例えば、エンジニアであってもユーザーと会話ができる等)

とにかく(モノを)つくる

  • 細かい分析や大量のドキュメント作成よりも、とにかく形にすることが優先

  • ユーザーの課題を解決するのは中間成果物(ドキュメント)ではなくプロダクトやサービス

  • 調査フェーズやデザインフェーズ、開発フェーズなどの「フェーズ」はただのプロセスステップであり、モノが完成する訳ではない

会議室から出て、ユーザーと対話する

  • モノの良し悪しを決めるのはチームではなくユーザー

  • ユーザーがモノを使っている理由を理解する

チームが一丸となる

  • 個人のパフォーマンスではなくチームの連帯感を重視する

  • メンバー全員が共通理解を深め、継続的に仕事を進める

  • アイデアや考えは頭やPCに閉じ込めず、他者の眼に晒す

失敗を恐れず、許容する

  • アイデアを繰り返し実験することで成果へ繋がる

  • 失敗を許容できる安心感が創造性を育む

アジャイルは仕事の速さではなく進め方

従来の「ウォーターフォール」のままスプリントを設定し、短い期間で素早く回すのではなく、ソフトウェアというメディアに適した方法=アジャイルを活用することで、より多くの価値を提供できる
※合わない場合は無理に適用するのではなく、より適した手法を用いる

2⃣ 成果

アウトプット思考からアウトカム思考へ

Lean UXの目標はドキュメントや機能などの成果物(アウトプット)を残すのではなく、顧客が望む成果(アウトカム)を生み出すこと

ロジックモデルとは?

ロジックモデル
  • Lean UXで用いている単語は「ロジックモデル」と呼ばれるモデルを基にしている

  • プログラム(事業、施策)の有効性の評価に使用される

影響(インパクト)とは?

  • 企業にとっての最高レベルの目標

  • 利益や顧客ロイヤルティだけでなく、組織の成長・拡大といったより大きく戦略的な目標も指す

成果(アウトカム)とは?

  • 人間の行動変容による価値創造、つまり、行動が変化したことにより、誰がどこでどのような価値を得られているか?を理解する

  • 影響(インパクト)の中間目標であり、複数の成果が相互に作用することで影響(インパクト)を生み出す

結果(アウトプット)ではなく、成果(アウトカム)を完了とする

  • 動作しているか?要件や基準を満たしているか?はフィニッシュラインであり、「結果」に留まる

  • 「成果」を評価するには価値の検証が必要

  • 一度つくったら終わりではなく、「成果」が出るまでイテレーションを繰り返す


感じたこと

  • 自身の仕事の進め方や考え方が、ウォーターフォールから抜け切れていないことを痛感した。

  • Leanの考え方は、「無駄を省くこと」=「●●をしないこと」ではなく、「どこに焦点を置くか」「何を優先するか」ということだと考えている。(本には「●●しない」という否定形はあまり使用されていなかった)

  • 上記まとめにも書かれている通り、アジャイル開発というのは従来のウォーターフォールのまま期間を短くして素早く回すことと誤認してはいけない。所謂「なんちゃってアジャイル開発」になりかねないので注意したい。(ただただエンジニアの残業が多くなるだけ…)

疑問

  • チームメンバーが共通理解を深めるために必要なのがドキュメントではないのか?

  • アイデアの可視化はドキュメントに入らないの?


次回は②実践編へ続きます!

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