【お悩み相談】自己肯定感が低くて毎日が辛い人へ
高校生の娘が、夕食のあと、神妙な顔で話しかけてきました。
「自己肯定感が低い友だちには、なんて声をかけたらいいの?」
娘のとある友人は、自分のことが好きになれず、何をやっても自信が持てないとのこと。
誰かに何かをほめられても、そんなはずないと信じられず、認められない。
何を頑張っても自分はうまくできない人間なのだと言ってシクシク泣くそうです。
そんな彼女に、どんなことを言って励ましたらいいかと、娘は頭と心を悩ませていました。
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その答えとして、わたしが娘に話した考えを書いておきたいと思います。
自己肯定感=自己受容感
生まれた瞬間から自信がないこどもは、いないです。
育っていく過程で、親か教師か親戚か、周囲の大人やこどもたちから、できない自分、足りていない自分のジャッジや価値観をすりこまれてきたのではないかと推察します。
こどもの頃からの価値観の刷り込みは強烈かつとても根深く、大人になっても引きずる人もいます。
「自己肯定」とは、「自分は自分で良いのだと肯定する力」。
さらに本当のところとしては、
「ダメな自分、できていない自分をも、大丈夫、それでも大好きだよと受容する力」のことだと考えています。
自己受容感の養い方
自己受容感を高める方法はいくつかあります。
そのうちのひとつは、自分が本当にほしいものをことあるごとに、自分に訊ねること。
人任せや、「なんでもいい」をやめます。
自分が自分を喜ばせるものを自分で選ぶのです。
自分で自分に、何がほしいか? 何がしたいか?
質問し、対話してみると、そのうち答えが直感で飛んでくることにだんだん気づいていきます。
その直感に行動で応えて、自分を慈しみ、大事にしていることを少しずつ実感します。
例えばこんな感じで。
ランチタイム:
「わたしの胃袋、お昼ごはんは何が食べたい?」
「スパイシーなカレーが食べたい!」
「OK!食べよう~」
カフェ:
「わたしの口、何が食べたい?」
「久しぶりにイチゴパフェ食べたいな」
「OK!楽しもう~」
休日:
「まだ眠い・・・起きたくないな」
「OK!わたしをもう少し休ませてあげよう」
自分の希望を満たすことを赦す
自己肯定感の低い人は、自分で自分の希望を叶えることに抵抗があります。
「頑張っていない自分は、ご褒美をもらう資格がない」
「人より劣っている自分は、休まずに努力し続けなければいけない」
最初は罪悪感や落ちつかない感じがして、慣れないかもしれません。
でも、自分を赦して、自分が選ぶもので自分を喜ばせる努力から始めてみます。
「自分にはその価値がある」と繰り返し言って、自分を後押しします。
自分がしたいことを自分に訊いて、自分の直感に応えることを許可して、自分を満たす。
そういう訓練を繰り返していると、いつの間にかきっと、何かをするときの判断が、他人軸ではなく、自分軸に切り替わっていくんじゃないかなと思います。
自己肯定感=自己受容感
ダメな自分も、弱い自分も、まるごと受け入れて、自分の価値を信じて自分を喜ばせましょう~!