読書ノオト 春のこわいもの/川上未映子 初見
9月にはいって頃からだろうか?
図書館の開架図書で、春のこわいもの/川上未映子、を目にするようになった。
奥付を見る限り、発売日というか、発表は、2022年2月28日のようだった。
3月に見かけた記憶はなくて、そのまま、4月・5月・6月、それから7月・8月
になっていた。
9月になるまでは、全くと言って良いほど見かけなかったのに、一度見かけるようになってからは、ずっとそこにたたずんでいる。
行き渡るところまでは行き渡った様子、なので、手に取って読んでみた。
そんなこと、止めておけば良いのに。
川上未映子作品を読んでいると、主人公に対して、時々そう思う。
止めておけば良いのに。そんなこと。
成形願望作品、なんだろうか?
ネットでちょっと調べてみると「ギャラ飲み」という表現に行き当たる。
SNSの界隈で飛び交っているんだろうな、というキャッチャーな言葉、というかギミックというか、そんな言葉が、これでもか、これでもか、と繰り出される。
作家・川上未映子の強い意志を感じる。
読み進めると、それがまだまだ続く。
作家の意思を越えて、編集者の強い意図さえ感じる。
突然それが終わって、読者としては、緊張感から解放される。
なんだかすごくほっとする。
川上未映子が読み上げてくれているような、そんな感覚に浸れる、1冊。
成形願望作品物、としては、乳と卵、夏物語りを読んでみたいなと思っている。
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