記憶のかけらをあつめてみた
ずっと忘れていたが、そういえば高校の時は放送部だった。
入部した理由は実に簡単だ。当時毎週あった「全校朝会」の時に放送室に居られる、という特権によりスカートの丈だとか爪の長さだとか化粧の有無のチェックから逃れられたからである。
他にも部室には放送機材の中にテレビがあり、夕方に部室で宿題や塾の予習を片付けながらテレビ鑑賞に勤しむことが出来たから、というものであった。
今振り返ってみても我ながらお粗末にもほどがある入部動機だ。
本来の部の目的である発生練習はしないし、遊ぶことと「いかにして勉強せずに大学へ入るか」だけを考えて、全国の大学の学部と入試に必要な科目が書かれた分厚い冊子といつもにらめっこしていたのだから「他に情熱を注ぐ先があってもよかったんじゃないのか?」と当時の自分に言いたくなる。
なのに何故かその数年後、MCのバイトやイベント系のバイトをしてマイクを握っていたのだから人生はどう転ぶかわからない。きっとムダなことも何一つないのだろうけど、その時は気付かない。
もう少し自分の経緯を思い出しながら今を見つめ直してもいいかな、と書きながら思っている次第である。
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