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eiitiaoki
「負の感情の損切り」の話ー毒親を許す代わりに
親を子を選べないし、子は親を選べない。
自分が生まれたとき、必ずしも自分の親が最高のコンディションとは限らない。外的にも、内的にも。
自分の誕生が両親にとって、
良いタイミングなのかも、
好意的なイベントとして受け取られるのか重荷になるのかも、
ターニングポイントとなるか転落のきっかけとなるかも、
すべて運だと思う。
でも、当人の子供はそう思わない。
「自分が悪い」「自分のせい」「自分なんかいなければ。」・・・
私もそうだった。
そもそも、自分の積年の苦しみを「運が悪かった!」で片付けられるほど器も大きくない。
でも、片付けないと、今後の人生ずっと苦しむのも自分なのだ。
辛さを損得勘定で語るのもどうかと思うが、私は毒親サバイバーへは特に「負の感情の損切り」をお勧めしたい。
「自分だけが我慢して許すなんてやりきれない!」と 思われるかもしれない。
でも“許す”なんて大きな事はしなくていい。
“切り捨てる”と考えればいい。
切り捨てるでは罪悪感があるなら“蓋をする”と考えればいい。
あなたにとって良い影響を与えないものなら、気付けば蓋をして置いてあること自体、思い出す回数は減るだろう。
そして、あなたがあなたの親になったら良い。
教育本を読んだり、誰かを育てるつもりで良い知識を仕入れたりしよう。
自分のために何かするのが難しいなら、他人事にして取り組んでみる。
当事者として自分を生きることに疲れたら、客観的に自分をケアしてみる。
それで見えて来ることが確かにあるはずだ。